◆◆◆ ページ14
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「キミの目的は何?」
パリン、と硝子が割れるような音がした。
淡い桃色と水色の、パステルカラーの破片。
空間に亀裂が入った様だ。
螺旋状になったピアノの鍵盤ような階段があった。
あれを登ったら、どうなるのか。
上には決して交わることのない筈の月と太陽が浮かんでいる。
赤、緑、白の無数の星。
膝を抱えて蹲った少女は、長い黒髪を揺らして答えた。
「…わからない」
ピキピキ、という音をたててどんどん皸は深まる。
「それじゃあ、キミの存在意義は何?」
それは、地雷だった。
「う"あ"っ、ぁ"ぁ"*ぁ"ぁ"**ぁ"****ぁ"ぁ"*……」
突然に叫び始め、狂い、その少女は崩壊する。
その少女は悲しい、哀しい化け物へと変貌した。
その時、世界に確かな亀裂が入る。
それは、もう、直ることはない。
「あーあ、今回もダメだったなぁ」
つまらなそうに呟くその少年は。
何処までも無邪気で、何処までも残酷だった。
ここは、嘘と欲望で塗り固められた、終わりの世界。
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黒子の葉っぱさん。(プロフ) - エンドさん» コメント有り難うございます。幻想的、ですか…。そういったものを意識していたので伝わっていたら幸いです。 はい、更新頑張ります(笑) (2016年4月29日 18時) (レス) id: f604d25ff8 (このIDを非表示/違反報告)
エンド - 幻想的な世界観に引き込まれました。夢主が帝光中に行ってしまいましたが、一体どうなるのでしょうか…。続きが楽しみです。更新頑張ってください。 (2016年4月29日 12時) (レス) id: 21f9618b4e (このIDを非表示/違反報告)
黒子の葉っぱさん。(プロフ) - リアンさん» 有り難うございます。私も個人的に好きなんですよね、人外と人間の恋愛。好き嫌いが別れると思うので不安でしたが…。まだまだ山場は遠そうですが頑張ります(笑) (2016年3月25日 22時) (レス) id: f604d25ff8 (このIDを非表示/違反報告)
リアン - 前作読ませて頂きました。今回も面白かったです!こういうお話が大好物なので(笑)更新頑張って下さい! (2016年3月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 8d346a5b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒子の葉っぱさん。 | 作成日時:2016年3月21日 12時