１２３ 腰抜け ページ23
？「こんなとこで何してんだお前」
『...ちょと
このワンコの飼い主であろう厳ちい男は変なものを見るような目で私を見つめていた。なんだよ、私が変なものだって言いてぇのか
冷たい目をしていた男だが、ワンコから助けてはくれたので許そうと思う。男はワンコをなだめ、腕しか出ていない私を引っ張って雪から出してくれた
『た、助かりました。一時はどうなるか、と...』ｶﾁｬ
雪が大量についてしまった服を
？「まさか助けたヤツが兵隊さんだったとはな。とことんついてないぜ」
私が軍の者と知ってもなお銃はおろしてくれない男。雪が服について軍服が見えなかったか
男を刺激しないようゆっくりと手を上げ、何も持っていないことを見せる
？「理由もなくここで雪に埋まってるヤツなんて怪しすぎだ、なぜこの山にいる」
なにを言おうかと考えたので間が空いてしまったが、男の目を見て言った
『父に会うために軍から抜けてきました。許可も何ももらってないので脱走兵になってしまい、第七師団から逃げていたらいつの間にかここに...』
ホントの事を言うかかなり迷ったが、相手は銃を持っている。正直に話さなきゃダダ漏れな殺気とともに発砲されてしまうだろう
しかしちょっと話しすぎてしまったかもしれない。男は私の話を聞いてから少しの間、ジッと顔を見つめてきた
？「ダハハハハ！！！とんだ腰抜け野郎がいたもんだ、気に入った！！ついてこい」
男はさっきの表情とはうってかわり、寄せていたシワたちがさっきよりほぐれて笑顔になった。腰抜けとは聞き捨てならｎ((
？「男なら食え！獲ってきたばかりだから新鮮だ」
『いらないっすちゃんと火通ってないですし』
この人について行ったのはいいが、焚き火をつけてどこから取り出したかわからない謎の肉の塊を茹で始めた男。そのうちの１個はすぐ飯盒から取り出して食べさせようとしてくる。今ここ
空腹だが流石に生モノは食べれないうえに、血の味がするのはなんか嫌なのでなんとか押し切って難を逃れた
男はそんな私を見てまた腰抜けと一言放ちながらも、火が通るまでもう一度茹でてくれた。優しい
しかし貰った肉を食べたら普通に生臭くて鉄の風味が口内に広がった
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 見守るセミさん» 長くなってしまったお話ですがたくさん読んでいただいて、そしてコメントありがとうございますっっ。新しい話の更新までもうしばらくお待ちください。ﾝﾌﾌﾌﾌ (3月26日 0時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
見守るセミ - え待って尊い。1日で読んでしもた。あ、どうも名乗り遅れました、見守るセミです。腐も夢も大好物です。推しは、杉元ニシパ、尾形ニシパ、月島ニシパ、宇佐美ニシパでござんす。無理せず楽しんで作成して下さい、更新お待ちしております。ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ (3月25日 23時) (レス) @page24 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - まめさん» コメントありがとうございますっっ。気に入って頂けてすごく嬉しいです！ (3月24日 23時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 更新待ってます！ (3月24日 11時) (レス) id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 一気読みしたものです。マジで設定が好きすぎる＼(^o^)／ (3月24日 11時) (レス) id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2024年1月3日 0時
