１２１ オオカミ ページ21
狼が大きい鼻を腹や胸元に押し付けられる。その間怖くて動くことが出来なかった
刺激しなければ危害は加えられない、はず...
狼は軍服の内側を漁ったあと、私の小刀を懐から取り出した
『あっ、それはｯ、』
取り返そうと上半身を持ち上げた瞬間
狼「ﾊｯﾊｯﾊｯ」ﾌﾘﾌﾘ
狼は小刀を地面に置き、腰を上げて尻尾を左右に振っていた
図体は大きいのに軽々と激しく体を動き回している。遊びたい、のかな
ゆっくりと立ち上がり、小刀を取る。その間も狼の目は小刀から離れなかった
刃の部分は危ないので、小さな鞘から取り出して、鞘の方を遠くに投げてみた
すると狼は速い速度で走り出し、鞘を飛ばした方向へ向かっていった
『...ほんとに遊びたかったんだね』
10秒もしないうちに鞘を咥えて持ってきてくれた狼。なんか、可愛ええな
『ﾖｰｼﾖｼﾖｼﾖｼﾖｼﾖｼﾖｼﾖｼ』ﾜｼｬﾜｼｬ
仰向けになった狼の腹をこれでもかというほど撫でた
オオカミ特有の少し硬い毛だが、毛並みに沿って撫でればツルツルっと手が滑るように動く
『可愛いねぇ君は』
狼と遊んだら蓄積されてきた疲労が、今の数分でスッキリと取れていた。いやぁ十分癒されたわ
『...私に必要なのは動物の
今までの苦労事が頭の中で流れてきたが、そんなことももう気にならないくらいには、この子のおかげで心が回復できた
『じゃ、そろそろばいばいかな。ありがとね、遊んでくれて』
最後にひと撫でし、立ち上がって狼に向かって軽く手を振った
狼も同じく立ち上がると、急に私の服を引っ張った。まだ遊び足りないのかな
狼と再び向かい合わせになると、突然軍服の上に着ていた鹿の皮を破き、そのまま持ち去ってしまった
『( ˙-˙ )』
なんか、もしかしてだけど私みんなに裏切られてる...？
あにまるせらぴーで回復しきった心が元に戻った瞬間だった
しょぼんとしたまま歩き出した時、後ろから遠吠えが響く音が聞こえた。
『...あ、あれは！』
後ろを振り返ると、走り去った狼が雪の坂の上でこちらを見下ろすようにしている。その足元には、何匹かのこどもの狼がいた
私の毛皮を持っていったのはあの子たちのためだったんだ...！
『...ｸﾞｽｯ、いいもん見れたわぁ...』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
心が温まった私であった
てか自分こころコロコロ変わりすg(((
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 見守るセミさん» 長くなってしまったお話ですがたくさん読んでいただいて、そしてコメントありがとうございますっっ。新しい話の更新までもうしばらくお待ちください。ﾝﾌﾌﾌﾌ (3月26日 0時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
見守るセミ - え待って尊い。1日で読んでしもた。あ、どうも名乗り遅れました、見守るセミです。腐も夢も大好物です。推しは、杉元ニシパ、尾形ニシパ、月島ニシパ、宇佐美ニシパでござんす。無理せず楽しんで作成して下さい、更新お待ちしております。ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ (3月25日 23時) (レス) @page24 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - まめさん» コメントありがとうございますっっ。気に入って頂けてすごく嬉しいです！ (3月24日 23時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 更新待ってます！ (3月24日 11時) (レス) id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 一気読みしたものです。マジで設定が好きすぎる＼(^o^)／ (3月24日 11時) (レス) id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2024年1月3日 0時
