ジョジョの世界で普通に生活してるってマジ？Part2 第4部【ジョジョの奇妙な冒険】 (ページ37)

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87 この匂いページ37

露「ここら辺か、着いたぞ」

景色が止まったかと思ったら、露伴くんに声をかけられた。着くの早ない？5分もかかってないよね

『車ってやっぱ最強やわぁ』と呟くと、露伴くんは何故かドヤ顔をした

露「毎日乗せてやっても構わないが？」

貴『毎日は乗らないんで大丈夫でーす』

露伴くんの方を向いて真顔で答えると、またもや露伴くんはドヤ顔気味の顔でフッと笑った

露「さ、集合時間5分前だな。間に合って良かったよ...って、君の首元血だらけじゃあないかｯ」

そう言われて首元を見ると、さっきから鎖骨あたりに刺さっているレイの爪がより深く刺さっていた。車の振動でくい込んじゃったのかな

車の中にあったティッシュ箱に能力を使って傷を入れ替えた。ボロボロにさせて申し訳ないが、仕方ない。許してちょ

露「おいッ、ティッシュを普通に使えばいいだろう」

貴『後で新しく変えるから許して』

露「そういう問題じゃあ...ん？あの少年、どこかで...」

露伴くんは窓越しに向こうから歩いてくる小学生を凝視した。あの小学生のことで何かあるんだとすぐに理解し、話しかけずただじっと露伴くんを見る

静かに写真を見せて来た。写っているのは何人かいて、その中でも建物の角から体を出して何かを撮影している男の子が目に入った

よく顔を見てみると、なんと今歩道を歩いている小学生と酷似していた

多分、この子が承太郎が電話で少し話してた小学生かも

こちら側に近づいてくる少年を待ち伏せしていると、その子は車の位置より少し後ろで立ち止まった

露伴くんはついに動き出し、車から出て少年に話しかけた

露「きみ、川尻早人(かわじりはやと)くん...だよね」

川尻早人...なんだか聞いた事がある名前だ。だいぶ昔に...いつだっけな

喉に突っかえるような違和感を覚えながらも、露伴くんが捕まえた少年の方を見る

貴『ｯ...この匂い...！！』

何度も嗅いだことがある...色々混ざった香水と鉄の香りがする匂い...この子の近くに、吉良がいるｯｯ

それにまだ匂いは濃い...さっきまで出会っていたんだ。この子と吉良は、何故か分からないけどさっきまで話をしていた！！

露「少し尋ねたいことがあってね。この写真に写ってるの、君だよね？端っこにいるお父さんをビデオで撮ってるのかな」

露伴くんが少年に問いかけると、露伴くんを追い越そうと避けて走り出した

しかし露伴くんは腕が長く、易々と少年を捕まえていた