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めでたくもない誕生日の次の日は、土曜日だと言うのに仕事だった。
その日は、社会科見学で行く裁判所の下見にも行かなければならなくて、本当にツイてない日だった。
しかも、一般の裁判が始まる前の朝早くに行かなければならない。
私は、昨日ニノと夜更かししたせいで、気怠い体で学校に行った。
「はよーございます…」
潤「川崎先生、遅いです」
職員室に入って一番に声をかけてきたのは、6年1組担任の、松本潤先生。
私は6年2組担任なので、隣のクラス。
私より若いのに、すごくしっかりしてる。
「すいませーん…」
潤「もう行きますよ」
「はーい」
潤「急いでください。僕が車運転するんで」
「はーーい」
軽快に階段を駆け降りる松本先生を横目に、私は重たい体を引きずる。
潤「急ぐ気ないですよね」
「これ以上急いだら階段から落ちる」
松本先生は車に乗ると、はぁー、と大きなため息を吐いた。
潤「……昨日も二宮先生といたんですか」
ニノは3年前までこの学校にいたので、もちろん松本先生も彼のことは知っている。
「まぁね」
潤「懲りないですね、二宮先生も」
「懲りないねー」
潤「川崎先生も」
「え？」
潤「彼氏じゃないって言いながらも結局二日に一回は会ってますよね」
「…でも彼氏じゃないし」
潤「連絡は？毎日ですか？」
「まぁ、だいたい毎日電話してるかな」
潤「ほぼほぼ彼氏ですよ」
「でもそういう関係にはなってないから」
潤「いつ襲われたっておかしくないですよ」
「そんなことになったら殴ってやる」
潤「どうかなー。川崎先生以外と弱そうですけど」
松本先生がニヤッと笑う。
「余計なお世話」
潤「ですよね」
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作者名：はつる | 作成日時：2017年1月6日 23時
