第66話 ページ28
案内を任されたって言ってたけど、やってるのは市内観光だ。
昼食も終えて、もうすぐ4時になる。
「ねぇ、夏也くん?
そろそろ案内してくれないと、僕達間に合わないんだけど?」
カノがそう話を振れば、あぁ、と夏也は応じた。
「正直な話、俺は貴方達に姉と合流してもらっては困るんです」
「「は!?」」
なんで!?
「あぁ、落ち着いて。きちんと話ますから……。
えっと、シンタローさん」
「……俺?」
「そうです。貴方、能力に目覚めましたね?
そして今までの"悲劇"の全てを知っている」
「っ……!」
「……"悲劇"?」
悲劇ってなんのことだ?
皆が能力を持っていることに関係が………?
「貴方は新しいキャストですからね、スガさん。もしかしたら、あの残酷な未来を変えられるかもしれない……」
「待ってくれ!
悲劇ってなんだ?……残酷な未来って?
これからAと会うことで何か起こるっていうのか?」
深刻な顔をした夏也とシンタロー、それとカノとセト。
それ以外の皆は何がなんだかわからない。
「お話します。
そしてどうか、姉を止めてください。
この悲劇を止める希望はもう、貴方しかいません」
そして夏也は話始めた。
キド達メカクシ団が関わってきた、カゲロウデイズの事。
Aの計画。
それに俺たちが利用される事。
「姉は貴方達の能力の元、黒蛇を抜き、特定のモノに集め力を得て、カゲロウデイズに乗り込む気です。
その際生まれる強大なパワーを俺と姉で取り込むことで、
カゲロウデイズにいる人を強制的に此方に戻し、
操作権限を上書きし、世界を元に戻す……
そのためには、皆さんの蛇を集わせなくてはならない。
蛇が持つエネルギーは個体でも強力なので、よほどのことをしなければ
1つの生命体に集約させるのは難しいんです。
まぁ、これまでの世界で……マリーさんはそれを成してきた訳ですが」
目まぐるしい世界の話だった。
残酷な悲劇の記憶が頭の中に写されて、酷い虚無感に襲われた。
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作者名:ベルリラR* | 作成日時:2017年6月12日 16時