無気力なメカクシ団No.13の少女は烏野高校３年生なのです← if 【ハイキュー!!】【カゲプロ】 (ページ27)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:9,499 hit

第６５話ページ27

ロビーにつくと、皆は自然と辺りを警戒し始める。
ヘラヘラしてても目が笑ってないカノとか。

ロビーにはテーブルとソファ、イス等が設置されていて、その一角に人がいた。

今の時間はA.M.5:00
人１人いない……まではいかなくとも、朝早いからか人通りは少ない。

ソファに座る男は、後ろ姿だけなのに貫禄が伺える。
きっとあれが俺たちを呼び出した人物____

「……あれ？もしかしたて、貴殿方が……」

振り返って立ち上がったのは驚くことにまだ若い……あれ、学生？

「あ、電話の声の……」

「申し遅れました。私は涼風夏也。
このホテルのスポンサー会社である、涼風コーポレーションの姉妹会社を経営している者です」

「なっ………え、と、涼風って………」

「涼風コーポレーション代表取締役、涼風Aの弟です」

「「「はぁあああああ！！？」」」

「………あの、まだ暗いのでお静かに」

「すみません」

驚きのあまり大声を出してしまい、スタッフさんに怒られる。

それより、
目の前でニコニコ笑う男……夏也と名乗った少年は、Aと同じ紺色の髪と目。
目は切れ長で、顔立ちもよく整っていた。
……くっそイケメンめ。

…………あれ、でもなんでこんな所にいるんだ？

「いやぁ、皆さんのことは姉からかねがね聞いていました！
……うちの姉がやらかしたようですみません」

「キミ、どうしてここに？
ただ僕らに会いにきた訳じゃないよね？」

核心をつくカノ。
Aの弟ってことで驚いた顔も、今じゃ警戒心が表れていた。

夏也くんの笑顔が固まる。
しばらくの沈黙のち、

「流石にそう思いますよねー。
そうです。俺は今回の案内人を任されてここに来たんですよ」

一人称や言葉を崩して彼はそう言いはなった。