無気力なメカクシ団No.13の少女は烏野高校３年生なのです← if 【ハイキュー!!】【カゲプロ】 (ページ11)

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第５０話ページ11

「ちょっとA～！
いいところなんだから邪魔しないでよ～」

「あ、あんたそいつと仲良しだもんね？」

『なんで……こんなこと』

「決まってんじゃん。こいつムカつくの。」

『何故？』

「え？理由なんてないよ。駄目なの？」

ぶちキレた。
『このっ……………！』

殴りそうになって、手が止まる。
アヤノが僕の腕ごと押さえていたから。

「だめ……だよ、A。同じになっちゃ……………だめ」

辛いのはアヤノでしょ。
なんでこんなやつらを庇うのさ！？

「はんっ！あんた、私達を庇ったつもり？
そんな状態で？お前なんかに庇って貰わなくて大丈夫だよ！！」

ほらぁ！とまた誰かがボールを打つ。
なんなんだ………。

だから僕は……………………

僕は……………………

人間(こいつら)が嫌いなんだ。

【目を魅せる】

「「！？」」

蛇は、少女達を呑み込んだ。

訪れたのは虚無の空間。
現実世界と全く異なる別次元に位置する。

この能力は、直接脳に介入して幻覚を魅せる。
彼女らが見ているのは、破滅か、絶望か、はたまた……

＜己の業に締め付けられて過ごすがいい＞

僕に宿る蛇はそう言った。
蛇達は彼女らに巻き付いて離れない。

彼女らは寝ても覚めてもこの夢を見続ける。
きっと僕が許すまで。

いや、僕は許さないだろうな。
別の僕も、きっと。

ずーっと、ずーっと。
永遠に。