語り手さん【マギ】

続々 第４夜 ページ9

しばらく歩いてある部屋の前でその足は止まる。
ちなみにずっと手を引かれてました。
逃げられなかったよ。くっそ。


「炎兄ー！明兄！連れてきたよー！」

待たせてたのかよ(^q^)((今更だけど！！



少しして、
「入れ」

短い返事が聞こえた。
多分、この部屋の主だろうな。



ガチャッ

皇子さんが扉を開く。
部屋の中は物凄く沢山の書物が棚に仕舞われていた。
つんっ、と古い独特の臭いが鼻をつく。

あぁ。久しぶりだな。
この匂い。




ずんずんと進んで、これまたすごい量の書物が積み重なる机の前で止まる。

崩れそうで正直怖い。




「来たか」
「お待ちしてました」

１人は机の影から、もう１人は本棚の辺りから姿を現した。

これがこの国の皇子達か。
……忘れてたけど、隣の…………………えっと、紅覇？さん？も
皇子なんだよね？

紛らわしいな。
いいや、特徴でアダ名でもつけとこ。



えーっと、

練紅炎→目がギラギラ怖い
＜目力さん＞

練紅明→片目隠してる
＜片目さん＞

練紅覇→なんか女子力高い
＜男の娘＞
or
＜女子力高男さん＞


うん、これでいいか。
呼ぶ時位はさすがに変えるけど、まー呼ぶ機会なんてないっしょ。





「貴方が、語り手ですね？」

片目さんが話しかけてきた。
どうする？▼

問いかけに応じる ▼
無視 ▽



ここは応じないと殺されそうなんで。

『はい、語り手ですよ。
私に何か御用でもおありでしょうか？』


「えぇ。まずは、貴女の能力を確かめたいのですが、かまいませんか？」

『どうぞ』


なーんか、嫌な予感するなぁ。

第５夜 語り手さん、試される→←続 第４夜

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