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第10夜 語り手さんの金属器 ページ16

紅明side

紅覇が連れてきた語り手から紡がれた物語は酷く印象に残っていた。
兄上がやたらと興味を持たれていましたし、きっと彼女は宮に仕えることになるでしょうね。


そう考えていた矢先、兄上の発言。
それに酷く困惑する彼女。


……まぁ、本来旅をしながら方々に話を伝えねばならない語り手からすれば
宮に仕えながら責務全うしろなんて無茶振りですし。


「ところでさぁ?僕さっきから気になってたんだけど……「よぉ紅炎!話終わったかぁ?」ちょっとジュダルくん!」

突然乱入してきた神官殿に怒る紅覇。
そしてコロコロ表情を変え、途端に真顔になった彼女。

……面白い。





「お前、金属器持ってんじゃん!俺と戦おーぜ!」
『面倒なのでお断りさせていただきま〜す』

金属器……一体何処に?


その後もしつこく神官殿に言い寄られた彼女は遂に折れて、

『我が身に宿れ、アリオス』

何処に持っていたのか、レトロな装飾が施された弓矢を取り出した。
……ていうか、武器化魔装なんですね。
てっきり全身魔装なのかと。神官殿もわめいてますし。

『これで十分過ぎる位です…』


心底面倒そうに言って彼女は、弓矢を構えて神官殿に放った。

『アリオ・ガーブル』


苦しみだした神官殿は崩れ落ちた。
何を……?



「ちょっとお前!ジュダルくんに何したの!?」

『さぁ?本人にしかわかりませんよ』



つかみかかる紅覇にしらを切る彼女は余裕の笑みを浮かべていた。


「……んぁ?零……?」

ムクリ、起き上がる神官殿に駆け寄る紅覇。

「大丈夫ジュダルくん!?」
「………は?お前、ダレ?」


「「「なっ……!?」」」




「それよりも……零!俺達なんでこんなところにいるんだ?」

『……忘れたの?悪戯しに来たんじゃなかったけ?』


そうだったな!と和気あいあいと話す2人。
神官殿に私達のことは分からない?
何故?

続 第10夜→←第9夜 語り手さんの戦闘


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設定タグ:マギ , 練紅明   
作品ジャンル:恋愛
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ラディ(プロフ) - レイれいさん» コメントありがとうございます!そういって頂けて嬉しいです!お待たせしてすみません。頑張ります! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 4a3262dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
レイれい(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください (2019年11月1日 5時) (レス) id: bed35b9be5 (このIDを非表示/違反報告)
ベルリラR*(プロフ) - 葵さん» ありがとうございます!本音を言うとかなり不安だったので嬉しいです!更新頑張ります! (2017年6月11日 17時) (レス) id: 4a3262dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 話面白いです!!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください!!! (2017年6月11日 15時) (レス) id: 7443137317 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラディ | 作成日時:2017年6月9日 10時

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