語り手さん【マギ】

第７夜 語り手さん命じられる ページ13

「他にお前が知るのは？」

『ご希望でしたら……」




ｽｯと指で提示する。ちなみに数は6だ。
さぁ、この要求に相手は乗るでしょうか……！

できれば乗らないでほしいかな！
早くここから出て昼寝したい！


え？宿代とか食費どうするのかって？
お金は悪党からスれば問題ナッシングだよ！

食費？かからないかからない。
その辺でバイトなるものをすればおっけーですよ。







「……………ﾌﾝｯ…いいだろう。くれてやる、そんなもので真実が知れるならな」

いいのかよぉおおおおお！！！！！！
国庫大丈夫なの！？
明らかにあんたの私的な目的の一環だろ！？


『ありがとうございます。
話す内容により、この額は変化しますが……』
「構わん」


即答頂きましたー。
この国財政大丈夫かよ……。


『では最初は何を……』

「 」




『承知いたしました』


語り始める。


目力さん(紅炎)が望んだ話はこの世界の始まりだった。

口から紡がれる言葉。

それは文となり、


文は旋律と化し、



対象の脳に刷り込まれる様に深く、深く、根付いていく。







言葉の発音や表現の仕方次第でそれは
すぐに忘れ去られるものか、強く記憶に残るかに分けられる。

語り手にはこの能力も必要だった。


何故なら、人に伝えてはならない話も中にはあるからだ。

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