封印されてた魔導師【マギ】

第７夜 ページ9

少女は復讐を果たすため、大きな国で情報を集めることにしました。


宮に入り、皇子達の世話をする仕事を与えられ、
少女は働き初めました。


時には皇子の稽古に付き合い、

時には幼い皇女や皇子と共に遊び、

時には皇子に勉学を教え………………………………………









すっかり宮の人達に好かれて、少女はしばし躊躇いましたが、
情報を得た少女は旅立つことにしました。







生まれ故郷に帰って見れば、
そこはもう、もとの王国はありませんでした。


隣国が街並みを造り変え、人々は陽気に過ごしていました。

王宮があった丘は果樹園になっていました。
市場があった通りは住宅街に。


魔法を使って歴史を知り、
国の歩みを知った少女は体中のありったけの魔力を使って、









国を更地に還しました。









その後、国と人々を滅ぼし、無に還した大罪人として、


少女は迷宮の奥底、誰の目にも触れない場所へと封印されたのでした。

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