封印されてた魔導師【マギ】

第１１夜 ページ13

ジャーファルside

ﾄﾞｼﾝｯ‼

痛い…。






各国の返事を頂き、準備を整え、遂に迷宮(ﾀﾞﾝｼﾞｮﾝ)へ向かう10分前。

「どれ、私が送って差し上げましょう。」
「「「「「え？！」」」」」

驚きが隠せない。
今の今までその場にいなかった、あの初老の女性が(第４夜参照)そこにいたからだ。


「あ、あの、送るって………？」
ヤムライハが尋ねる。
それもわからない点の１つだ。

女性はにっこり、と微笑み、
「言葉の通りですよ。迷宮(ﾀﾞﾝｼﾞｮﾝ)へ行くと言っても、場所がわからないでしょう？」


「くっ………」


確かにその通りだった。
どれだけ情報を集めても、どれだけ探しても、目的の迷宮(ﾀﾞﾝｼﾞｮﾝ)は見つかる気配すらしない。


「見つかる訳がないんです。この世界にはないのだから。」
「「「「「「「「！！！！！？？」」」」」」」」

「はぁ！？」

「ちょっ、それってどうゆうk…
「転送しますよー」
「「「聞けよ！」」」





そして冒頭に戻ります。

転送が雑い。
いや、送ってもらったんだ、そんなことを言っては……。


「って、いないし………」
「まぁ、そういうなジャーファル。見ろ！」

シンに言われて周りを見る。
広い海、見渡す限り、青、青、青。
それ以外は何もない。
いうなれば絶海の孤島。
．．．．．．．．．
更に言い替えれば、此処だけ次元が違うような……？




「ﾌﾌｯ」
「………？」
「どうした、マスルール。」
「いえ、何か気配がしたような気がしたんで。」




「シンドバットおじさん！早く行こうよ！」
「待てよアラジン！」
「アリババさんも落ち着いてください。」
「だってワクワクするだろ！？」

……子供達がかわいい。

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