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ρ(・・、) ページ3

九条さんはつつくことをやめて、体重を私にかけてくる。私はそれを支えるためにも踏んばらないといけないんだけど、なんか……密着、してる、ような……気がする…………というよりは密着してますね!ツライ。
だって考えてもみてください。
国民的アイドル(イケメン)に密着されている!これで落ちない女の子はいない!多分!

『あの……』

まぁ私は大丈夫ですし。おすし。



「心配した」

ポツリ、漏れたのはいつもからは考えられないほど小さく弱々しい声だった。
まわされた手が力強く背を掴む。
……本当に放してくれないらしい。
私はやっとの思いで手をまわし、ただ子供をあやすようにぽんぽんと九条さんの背を叩く。

それにしても遠くに行かないように、なんて。
人肌恋しくなったのかな。
そうでも思わないと勘違いしそうで怖い。
期待させないでくださいよ……!!!

また熱くなってきた顔に知らないふりをしていると、今度は頭をもたれてきた。

んんんんんん!!?????
まった、1回まった!
レフェリー!まった!まった無し?そんなのは聞いてない!まった!!

とにかく混乱する私に、肩に頭を埋めた九条さんはずり、と更に押し付ける。

ホントにちょっとまってください……。
吐息!!吐息かかってるんですよ首に!!!
あと髪も!!!
くすぐったいし変な感じするので1回離れてください!!!!

……といいたい。切実に。

脳内の天使も悪魔もこんがらがる異常事態である。もうやめましょう、私のSAN値いくつだとお思いで?

「ねぇ」

そんな私の胸中を知らないで、貴方は言葉を紡ぎ出す。









「すき」

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作者名:ラディ | 作成日時:2019年5月12日 22時

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