orz ページ2
それからIDOLISH7やTRIGGER、Re:valeの皆さんには改めて本当のことを話した。
皆さん真剣に話を聞いてくださって、もっと早く話せばよかったのかな、なんて思ったけど。
それでもやっぱり話すことは無かったんだろうな、とも思う。
八乙女さんには軽く頭を殴られて、話さなくてもいいから頼れって言われた。
宏紀にすっごい目で睨まれていたけど。噛みつきそうな勢いだった、って九条さんが言ってた。
大和さんと三月さんには頭をぽんぽん撫でられた。子供じゃないです、って睨んだら説得力ねーよ、と2人揃って笑われた。もしや身長のせいだろうか、解せない。
陸さんやナギさんには抱きつかれた。
嬉しいような、むず痒いような、苦しくて動けなくなっているところを一織くん、環くん、壮五さん、モモさん、ユキさんに怒られた。
環くんは特にで、「しーくんもそーちゃんみたいになんじゃねーよ!!頼れよ!!!」
と怒鳴られた。
ごめんね、もうしないって伝えたら絶対だかんな!と念を押された。ホントにごめん、環くん。多分またやる……。
何気に壮五さんが怖かった。
九条さん並のお説教が朝から3時間続いた。
いつ顔を上げて壮五さんを見ても目が笑ってなかった。
その間他の皆さんは同じ部屋でも私達から離れてご飯を食べたり寛いだり。
当然私はずっと正座で、3時間後、私の足は生まれたての小鹿も同然だった、ムリ。
九条さんに至ってはなんだか拍子抜けした気分だ。絶対壮五さんみたいにお説教だと思ったのに、軽く窘めるように言うだけで、後はあの時、私を塔から連れ出した時のようにそっと抱き締めるだけだった。
私の肩に頭を埋める九条さんは子供っぽかった。
びっくりして
『どうしたんですか』
と聞けば、
「もう遠くに行かないように」
と返ってきた。
『遠くにどころか貴方の1番近くにいますよ』
今はね、とつけ足す。
「そうだね」
とふわり、笑った。
九条の緩められた口元が、熱のこもった瞳が、
背に添えられた手が。
私にはそれがなんだかくすぐったくて、ついそっぽを向いてしまう。
……なんか、変だ。
「顔赤いけどどうしたの?」
『なんでもないです……』
こんなこと、今までなかったのにな。
ねぇ、と頬をつついてからかってくる九条さんを適当に(多分できてない)あしらいつつ、そんなことを考える。
なんだろうなーとぼんやりしていたら、
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作者名:ラディ | 作成日時:2019年5月12日 22時