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五十一話☆ ページ3







「あの」

「ん?どうし……あの、何か、怒ってらっしゃる?」



毎日のように溜まっていくストレス。


それはまるで会社で失敗をした時や上司に怒られた時のよう。学力に伸び悩んで先生や親から 「もっと勉強をしろ」 と、やっているのに言われた時のよう。


状況は違うが、ストレスという点では何も変わらない。


しかし、彼らに悪気がないのだとしたら……そう思うと、我慢我慢という考えに陥ってしまう。嫌な事も我慢してしまうのは日本人の悪い癖だろう。


しかしそんな生活を続けていれば当然いつかは溢れてしまう。それが今日だった。



「急になんなんですか。皆変ですよ」

「そ、そうか?Aのほうが」

「何かをしようとすれば‘‘代わりにやるから’’と奪っていく」



フツフツと湧いてくる怒りを必死で収めながらAが最近の出来事を思い出しながら 「例えば…」 と言葉を続ける。


一方今回Aに所謂飴を与えていた人物…エースは今の状況が理解出来ず、焦燥に駆られていた。


どうしてAはこんなにも怒っている?船にずっと居て欲しくてやって来たのに、これじゃあ逆効果じゃないか。



「皆さんから見た私って一人じゃ何も出来ないような子供何ですか?ねぇ、答えてくださいよエースさん」

「え、えと、それは…その、俺達はただ、Aに船に居て欲しくて」

「は?今度は束縛ですか?…あぁ、そういえばもうすぐ島に着くって言われてからまぁまぁ日数が経ちましたがまだ着きませんもんね。わざとだったんですね」

「ち、ちが」



…違う。咄嗟にそう否定しようとした口を閉じる。


何が違う?Aが言った自分達がした事は本人を苦しめていただけで、わざと船のスピードを緩めていたのも事実だ。


ただ一つ間違いがあるとすれば、Aが捉えた‘‘船に居てほしい’’の意味は‘‘船から一歩も出ることを許さない’’であり、彼らが考えていたのは‘‘ 白ひげ海賊団を辞めないで欲しい’’なのだ。


勘違いからの行動は更なる誤解を招き、彼らと彼女の溝は深まるばかりである。



「__っ、だってよ!!」

「…」

「だってよ…A、船を降りたいんだろ?」







「………はい???何のことですか」

「え?いや、え?」

「いやいや、意味が分からないのはこちらなんですが」

「 「…」 」






「一度話し合いましょう」
「一度話し合おう」

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マシロ_mashiro(プロフ) - ramune0610さん» お久しぶりです(*´▽`*)マインクラフトは楽しかったしネタも余ってるので書いてみたいんですが、如何せん白ひげ海賊団以外の解像度が低いもので…検討はしてみます(- -;) (7月17日 20時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - わたあめさん» 返信遅れちゃってすみません!この作品結構勢いでか書いちゃったので文章も拙いですが、そう言っていただけて嬉しいです! (7月17日 20時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 麗葉さん» ここだけノリノリで書きましたww (7月17日 20時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
ramune0610 - お久しぶりですまた。マインクラフトのシリーズお願いしたいです!また出来たらでいいですのでお願いしたいです!ものすごく面白かったです。 (7月17日 16時) (レス) @page32 id: cc4e64aa01 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 血祭りのとこ大好きですwお疲れさまでした! (5月24日 13時) (レス) @page32 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マシロ_mashiro | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年3月20日 17時

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