白ひげさん家のマインクラフター

十七話 ページ17

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私はエースさん達によって船に誘拐、そしてそのまま一緒に航海をすることになったわけだけど大きな問題が一つあった。


それはマイクラ資源の枯渇。


マイクラをやったことがある人は分かると思うが考えて見てほしい。初期リスが何も無い島だったら？…そりゃあやり直したいぐらい絶望するだろう。


何が言いたいのかと言うと今の状況がまさにそれだということだ。


ここは船の上、当然木もなければ石も鉱石類も何も無い。え？甲板は木材だろバーカだって？？残念ながらこの船は私の能力下に置かれていない。



｢なぁなぁAー、この船もあの無人島みたいに四角？ブロック？だらけに出来ないのか？｣

｢…出来ますが、もしそれをすればこの船は機能停止しますよ？｣

｢どうしてそうなる？？？｣



私が能力下に置かない理由は簡単、もしここをあの無人島のようにすればこの船は木材と鉄ブロックの塊になってしまうからだ。


MODは知らないけどバニラのマイクラに船は無い(ボートはあるけど)、だから沈没船(難破船)の海に浮かんでるバージョンにしかならないのが目に見えている。


だからせめて元拠点に置いてあったアイテムぐらいは回収したかったのだけど…。



｢あぁぁぁ……もう島も見えないぃ…｣



どこを見渡しても海、海、海。


あの無人島の姿形は疎か方角さえももう分からないほどにこの船は進んでしまっている。


エリトラさえあれば飛んで行き来することができるけど残念ながら私は今まで無人島から出たことがないのでエンドポータルを発見できず…。


現実的な話ネザーと現実世界の座標の仕様を活かして戻るのが良いのだろうけどまずさっきも言った通り方角…つまりあの島の座標が分からない。


加えてこの船は進み続けるからどういう扱いになるのか全く分からない。これらのことからそれもなぁと思っているので実質今この場での私はほぼ無能力者と何も変わらない。


カバンの中を漁ってみてもインベントリにあるのは作業台、かまど、火打石と打ち金、全身防具、鉄ツール一式、なけなしの木材や石材、黒曜石ぐらい…


｢暇だ…する事がというより出来る事が何も無い｣

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