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四十五話 ページ11






自室にてティーチの件をどうするか一人悩んでいると、コンコンというノック音が聞こえてきた。


「はーい」と返事をすると「入っても大丈夫か?」という声。マルコだ。



「うん、良いよ」



ガチャりと扉が開けられ、マルコが部屋に入ってくる。

要件はなんだろう…やっぱり仕事関連なのだろうかと思い「次の仕事?」と尋ねると、マルコはちょっと驚いたような、呆れたような、そんな表情を見せた後小さくため息をつき、困ったように眉を落として口を開いた。



「いや、さっきサッチとティーチから‘‘Aに仕事をさせ過ぎだ’’って注意されたもんでな…」

「あー…確かに疲れてるけど仕事は関係ないよ。…ちょっと、悩んでただけ」

「俺で良ければ聞くよい」

「ううん、大丈夫。もしかしたら勘違いかもしれないからさ」

「…そうかい」



勘違いで終わって欲しい。仮にマルコに全部話して結局何事も起こらなかった場合、マルコとティーチの間に深い溝が出来てしまう可能性があるから…家族が壊れてしまう可能性があるから…だから、誰にも話さない。


「ねぇマルコ。マルコはさ、モビーの皆が大切?」

「当たり前だよい。お前も、オヤジも、兄弟も、モビーも。もちろんナースの奴らも大切で、守りたい存在だ」

「私も」



私も、皆が大好き。私の大切な宝物


だからこそ、今こうやって家族を疑っている自分が嫌いで仕方がない。



「…なぁ、やっぱり」

「あっそうだマルコ。書類の提出が遅れている人がまた居たよ。今食堂にいるはずだから、一応注意した方が良いんじゃない?」

「…分かった」













あの時、例え実力行使する事になったとしてもアイツの悩みを吐かせていれば、少しは未来が変わったのだろうか。

だが、今更後悔したとしても、全てが遅すぎたんだ。

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マシロ_mashiro(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます!やっぱり仲違いしたままは後味が悪いですもんね。最後までご愛読ありがとうございました(*´▽`*) (2023年5月8日 7時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - コメント失礼します! 一気読みしてしまいました。最終的にそれぞれの、気持ちを話し合って和解できて良かったなって思いました。とても、面白かったです!! (2023年5月7日 23時) (レス) @page50 id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 文ストオタクの一般人さん» 過保護になりすぎないように執筆していたはずなのにいつの間にか…妄想って怖いですね笑、どんどん拡がっちゃいます。ご愛読ありがとうございました! (2023年3月14日 16時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 皆過保護だけどマルコがwwめっちゃ良かった!、、、です! (2023年3月14日 8時) (レス) @page47 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 桔梗さん» そう言っていただけると執筆したかいがありました!最後までお付き合い頂きありがとうございます!! (2023年2月10日 18時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マシロ_mashiro | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年1月7日 15時

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