三十八話 ページ4
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「ただいま〜皆、今帰ったよ!」
「A!無事でよかったよい」
「大袈裟だよ、偵察なんていつもの事でしょ?」
この時間なら食堂で昼飯でも食べているだろうと考えてそこに向かうとビンゴ、皆はいつもと変わらない様子で四番隊の隊員達が作る料理を次から次へと口に放り込んでいた。
私の存在に気づいた皆は「怪我は?」 「海軍に見つからなかったか!?」 「戦闘は…?」と心配そうに声をかけてくる。
そのあまりの過保護さに思わず‘‘いや私の母親かよ’’心の中で突っ込んでしまった。
「大丈夫だって。もう、皆心配性なんだから。海軍は見当たらなかったし、治安も良さそう。物資の補給も出来そうだから問題なーし」
「いつも情報ありがとな、本当なら俺が行くべきなんだろうが、如何せん顔が割れてるからな…」
白ひげ海賊団の中で飛行能力持ちはマルコと私(‘‘不死鳥’’を共有している時)の二人のみ。
マルコは私を個人で行動させる事に猛反対したけど、私は政府に存在がバレていない特殊な戦闘員。そもそも白ひげ海賊団には女戦闘員が居ないというのが世界共通認識であるため疑われる余地がないのだけど。
そのため一般人として島に訪れる事が出来る私がが偵察役に適任であり、マルコも渋々引き下がったのが少し前の話。
「しばらくは仕事も無い、たまにゃあゆっくりしておけ」
「うん、分かった」
家族への報告を終え次に向かう先は再びエースの元。
あの様子だとしばらく船に乗りそう=ワンチャン家族になる=同世代の家族…!?
ここモビーディック号にはナースはいるけど年齢的に未成年の私とは話が少々合わない。その他?年齢高めのおじさん達しかいないので論外である。
しかし見た感じエースは青年、もしも仲間になれば良い話し相手になるのでは?未来の話し相手を確保するため!いざ参る!!
「ねぇねぇエースここの家族に」
「ならねぇ」
「…」
「お試しで良いから」
「断る」
「…」
「マルコぉぉ…!」
「おーおー、どうしたどうした」
青年を逃がすものか…!そう意気込んだは良いものの何度勧誘しても間髪入れずに突っぱねられる始末。それでもはめげずにしつこく続けるけど再三の説得は無駄に終わってしまう。
…気の所為かもしれないが会う度に怪我が増えている気がする。気の所為にしたい。気の所為にしよう。
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マシロ_mashiro(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます!やっぱり仲違いしたままは後味が悪いですもんね。最後までご愛読ありがとうございました(*´▽`*) (5月8日 7時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - コメント失礼します! 一気読みしてしまいました。最終的にそれぞれの、気持ちを話し合って和解できて良かったなって思いました。とても、面白かったです!! (5月7日 23時) (レス) @page50 id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 文ストオタクの一般人さん» 過保護になりすぎないように執筆していたはずなのにいつの間にか…妄想って怖いですね笑、どんどん拡がっちゃいます。ご愛読ありがとうございました! (2023年3月14日 16時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 皆過保護だけどマルコがwwめっちゃ良かった!、、、です! (2023年3月14日 8時) (レス) @page47 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ_mashiro(プロフ) - 桔梗さん» そう言っていただけると執筆したかいがありました!最後までお付き合い頂きありがとうございます!! (2023年2月10日 18時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マシロ_mashiro | 作者ホームページ:http:
作成日時:2023年1月7日 15時