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三十話 ページ32












「SSR以上の携帯品には特殊な効果が付くんだ」


効果…技師のロボの見た目が変わったり、各自のアイテムの見た目が変わったり、エフェクトが着いたり…っていうやつだよね


「つまり…コントローラーの見た目が変わる=スマホ(これ)になって事?」

「そういうことだね。それじゃあ頑張って」

「ん??」


清々しいほど良い笑顔でイライはそう言った
待って急展開過ぎない?
もっとなんか教えることとか…


「あ、言い忘れていたけど…今回は傭兵BANだよ」


傭兵BAN…つまり、祭司は指名しても問題はなかったということ。良かったぁ…

…じゃなくて、必要なこと伝えたら帰っちゃうの!?
一応1からちゃんと試合に出るのは初めてでよく分かってないのに、もしもこれで変な事してしまったら…


「大丈夫。昨日はきちんと出来たんだろう?」

「そ、それは…」


昨日は本当にただの夢だと思っていたから…
失敗しても、怪我をさせても(ダメージを受けても)夢だから問題は無いと思っていたから…だから気楽にやれた

でも今回は?もうこれが現実だと自覚してしまった
指名したフィオナも生身の人間で、怪我をすれば痛みだって感じる。……責任が、重すぎる


「君はいつも通りすれば良い。怪我だって荘園に戻ればすぐに治る。大丈夫、彼女もきっと君を信じているはずだよ」

「…イライ」


本当にフィオナは私を信頼しているのか
そもそもいつも通りにして、ちゃんとまともな立ち回りができるのか

イライは聞いただけで直接見たわけじゃない。
でも、こうやって私を信用してくれている
それに応えなくてどうするのさ…!


「…っ、頑張ります!」


胸を張って大声で叫んでやる
イライは一瞬驚いたけど、すぐに満足そうにほほえんで
頑張れと手を振った


「その意気だよ、新人さん」


頑張るって言ったんだから頑張らないと…!
不安と緊張を誤魔化すために、椅子に座って何度も深呼吸を繰り返す

しばらく時間が経つと、急に頭痛と目眩がし始める
多分、試合が始まる合図


「頑張れ、頑張れ私」


そして私の視界は真っ黒に染まった













「…大丈夫だろうか」

「ほぉ!」

(ああ言ったけど…即死する未来しか視えない件について…)

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いちゅご - うっわぁー、今作もなかなか素っ晴らしい作品ですことぉ、いやー頑張って下さい!応援しますね! (2021年12月8日 6時) (レス) @page37 id: 64d6b8d47d (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 面白いです!前作から来ました!今作も更新頑張ってください!応援してます! (2021年12月7日 19時) (レス) @page36 id: f8a065d408 (このIDを非表示/違反報告)
水1000 - 新作おめでとうございます。前作と対照的なんですね。とても素敵です! というか、好きです。更新は無理せずにのんびり頑張ってくださいね。 (2021年12月4日 13時) (レス) id: 7eeeabd9b8 (このIDを非表示/違反報告)
シロツメココロ - 大変遅くなりましたが、新作おめでとうございます! ストーリーがとても素敵で引き込まれるような…面白い作品です。更新頑張ってください。私も学生なので、無理にとは言えませんが (2021年12月4日 12時) (レス) @page21 id: 17dcd8da60 (このIDを非表示/違反報告)
焙じ茶 - とってもとっても好きです、、!更新楽しみに待ってます、頑張ってください! (2021年11月29日 17時) (レス) @page24 id: 0167f82c96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:【湖の宝石】 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2021年11月20日 17時

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