三十九話 ページ41
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｢エマ！｣
｢ソフィアさん…？｣
イライに教えて場所に向かうと腕を抑えながらゆっくり歩いているエマを見つけることが出来た
｢腕…怪我してるの…？｣
｢…｣
｢ちょっと見せて｣
なかなか腕を見せようとしないエマに痺れを切らし、無理やり腕を引き剥がす
｢待って！｣
｢…！？｣
エマが必死に隠していたのは私の予想通り怪我だった
…でもそれは思ってるよりも重症で、切り裂かれたような傷で血まみれになっていた
｢血が…早くエミリーに！｣
｢だ、大丈夫なの…これくらいはよくある事だから…｣
信じられなかった
普通なら泣きわめいてもおかしくないほどの怪我なのに
それを何でもないと言い、放置して治そうとするなんて…しかもよくある事？
｢ダメよ、せめて包帯や消毒をしないと…｣
｢本当に大丈夫なの！
ソフィアさんは試合に出ないから…こういう怪我をしないから分かんないだけなの！｣
エマが初めて声を荒らげた
痛みのせいか、経験したことも無いくせにとイラついて落ち着きをなくしたからか、肩で息をしていた
するとエマはハッと我に返ったのか、私の顔色をうかがうように見つめてきた
(言い過ぎちゃった…どうしよう、嫌われた、嫌われた、嫌われた…また、あの時見たい、に…)
｢エマ！何があった！？｣
｢エマさん…その腕…｣
ﾊﾞｧｧﾝ と勢いよく扉を開けて、エマの名前を大声で呼ぶ男性が一人。そして、エマの腕を見て心配する女性が一人
｢ウィリアムさん、エダさん…これは、っ…｣
…このままだとどこからどう見ても私がエマの腕を傷つけたようにしか見えない
エマもそれを悟ったのか弁解しようとするが、腕の傷が痛み思わず呻いてしまう
｢これは貴方がやったの……？｣
案の定、疑いは私に向けられる
もちろんこれをやったのはリッパーで、何度も試合をしているなら少し考えれば分かる事なんだろうけど…
｢…｣
エダは、第五人格でも最近追加された新サバイバー
つまり、他の人達と比べたら試合経験が少ない
しかも "ストレス反応" という外在特質により、1ダメージ分自動で回復することが出来るため、最終的に怪我をしていることは少なかったはず
だから分からないんだ
｢私はやってないわ。これは｣
｢行くぞエマ、エミリーに見てもらおう｣
私の声を遮ってウィリアムはエマを連れて行く
…貴方は分かってるんでしょ？
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いちゅご - うっわぁー、今作もなかなか素っ晴らしい作品ですことぉ、いやー頑張って下さい！応援しますね！ (2021年12月8日 6時) (
レス) @page37 id: 64d6b8d47d (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 面白いです！前作から来ました！今作も更新頑張ってください！応援してます！ (2021年12月7日 19時) (レス) @page36 id: f8a065d408 (このIDを非表示/違反報告)
水１０００ - 新作おめでとうございます。前作と対照的なんですね。とても素敵です！ というか、好きです。更新は無理せずにのんびり頑張ってくださいね。 (2021年12月4日 13時) (レス) id: 7eeeabd9b8 (このIDを非表示/違反報告)
シロツメココロ - 大変遅くなりましたが、新作おめでとうございます！ ストーリーがとても素敵で引き込まれるような…面白い作品です。更新頑張ってください。私も学生なので、無理にとは言えませんが (2021年12月4日 12時) (レス) @page21 id: 17dcd8da60 (このIDを非表示/違反報告)
焙じ茶 - とってもとっても好きです、、！更新楽しみに待ってます、頑張ってください！ (2021年11月29日 17時) (レス) @page24 id: 0167f82c96 (このIDを非表示/違反報告)
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