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あの日から数週間が経った。
古宵氏は秀越学園の寮に入寮して数日が過ぎたが何も問題なく過ごしているし、先日自分のクラスに転校生としてやってきたがクラスメイトとは上手くいっている様子だ。
そして何より男子が圧倒的に多い我が校だが、女性教員が気にかけてくださったおかげでそこも心配がなさそうだ。
というか男ばかりのむさ苦しいところに咲いた一輪の花として甘やかされている。
何より気にしていた男子との距離感も閣下以外では膝上に座る等のことも起こしていない…
スキャンダルも気にしないでよさそうだ。
なんて考えているとスマホがブルブルと着信音を立てながら震えた。
画面に表示された名前は華咲カスミ…
自分が今日秀越学園に来るよう呼び出した人からだった。
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「遅いよ七種くん!
人を呼び出しといてそれはどうなの!?」
「すみませんねぇ華咲氏!
古宵氏のことを調べているとあっという間に約束の時間になっておりました!いやぁ申し訳ない!」
「あ、その古宵…Aちゃん?
今日顔合わせするんだよね?
いや〜私と同じ歌い手か何かかと思ってたんだけど、本当にマジの素人なんだよね?」
彼女は動画投稿サイトで登録者数万人を抱えている。
元々フリーで活動していた彼女に以前声をかけていたが、この際アイドルとしての活動はどうかと提案をすると快諾を得ることができたので、今回は顔合わせをする場を設けた。
また、古宵氏の歌声を聴いた華咲氏は古宵氏にとても興味が沸いたらしく、とても楽しみにしていただとか
そして色々あったらしく、夢を諦めていた彼女は実はアイドル志望だったとは…
今回は良い機会になるだろう。
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作者名:はーちゃも | 作成日時:2023年7月4日 1時