猿夢3★ ページ23
side:泉
”次は挽肉〜挽肉です〜”
再びアナウンスが流れた。
あの小人達が、今は私の膝の上に乗っている。
特有の機械音を出しながら、小人達が私に見慣れない機械を近づけてくる。
アナウンスが言っていた挽肉。
次は、私の番。
小人達がやろうとしている事も、その機械が何なのかも、容易に想像できた。
これは、報いだろうか。
35人の命と未来を奪った私に対しての罰だろうか。
頭の何処かで感じていた可能性…。この電車の35人の乗客は、私が殺した人達。
この人達の目の前で、私が処刑される。
それが、この夢の結末ー。
「…最後に、もう一度…」
敦とクレープが食べたかった。
覚悟を決めて目を閉じる。
機械音が間近に聞こえ、顔に風圧を感じた。
『鏡花ちゃん!!!』
「!敦…!!」
機械音だけが響いていた電車内に聞こえてきた彼の声に、思わず叫ぶ。
「これ、は…何?あたたかい…」
刹那、膝の上で重ねたまま動かせなかった手の中で何かが眩く輝いた。
光を浴びた小人達が苦しみながら消えていく。
身体が、動くー!
『鏡花ちゃん、早く目を覚まして、こっちに戻ってきて…!』
「大丈夫、すぐに帰る」
再び聞こえた敦の声に、座席から立ち上がる。
私を待っててくれる人がいる。
死ぬことは償いにはならない。
私は、これから、沢山の人を助けていく。そうやって、過去を背負って生きていく。
教えてくれた人がいた。光の世界を見せてくれた。
あの人が待つ場所へ、私は帰るー!
『鏡花ちゃん、僕が誘導するから運転席に向かって!!』
「運転席…!わかった」
何時のまにか手に持っていたお守りを握りしめ、闇に向かって走った。
目指すは先頭にある運転席。
私の居場所に帰るためにー。
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をたく - 夏目友人帳とコラボでこの作品出してほしい (2020年1月3日 4時) (レス) id: cd1a846ab2 (このIDを非表示/違反報告)
光牙 - 怪奇症候群を思い出すなぁ... (2018年8月16日 20時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
amato(プロフ) - ルルさん» コメントありがとうございます!猿夢はグロいですよねwしかも、元ネタ読むと自分も同じ夢を見るという噂が…。まぁ、私見てないんですけど (2017年8月31日 6時) (レス) id: 6e722ca549 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - ヒャ、猿夢はトラウマです…うぅ…(長い間見てなかったです。すみません) (2017年8月30日 5時) (レス) id: 622016f6ff (このIDを非表示/違反報告)
amato(プロフ) - にぃさん» ありがとうございます! (2017年8月27日 9時) (レス) id: 6e722ca549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amato | 作成日時:2017年8月16日 22時