もう限界だよ兄さん達

小さな変化 ページ4

私の言った言葉に顔をしかめたが、
松代「今は手当の方が大事っ！あとで事情はゆっくり聞くわ。」
と言った
母さんにはやっぱり分かっちゃうみたいだね
でも、本当のことなんて、絶対に言えない…
言わない

その瞬間

勢いよくふすまが開いた
兄さん達が、心配そうなフリをして近づいてくる
怖いこわいコワイ
自然と体が固くなる
おそ松「Aっ!!大丈夫か!?」
そう言いおそ松兄さんはわざと痣になっているところを強く握った
｢いっっ……！｣
あまりの痛さに視界がくらみ倒れそうになるがおそ松兄さんがそれを制する
そんなことを知らずに母さんは笑顔になりおそ松兄さんに言う
松代｢あ！ニート達！ちょうど良かったわ。Aを二階へ連れていって。慎重にね。母さん手当の道具持っていくから。｣
そう言って急いで走っていってしまった
チョロ松｢大丈夫？…顔が真っ青だよ…？ﾆﾔﾘ｣
チョロ松兄さんの黒い笑みに血の気が引いていくのがわかった
松造｢私も一緒に運ぼうか？｣
父さんが心配そうに聞いてくる
｢父さ…｣
チョロ松｢父さん。妹一人を運ぶ力だったら僕達にもあるよ。｣
私の言葉を遮って父さんに告げる
松造｢そうか、チョロ松。じゃあそっちは任せる。私は母さんの手伝いをしてくるよ。｣
安心した笑顔でそう言って父さんは母さんの行った方へと行ってしまった
行かないで行かないで行かないで
｢行かな…｣
呼び止めようと発した言葉は十四松兄さんの長い袖によって途切れた
カラ松兄さんがおそまつ兄さんから強引に私を奪い取り抱き上げた
カラ松｢悪い子にはお仕置きを…な？｣
恐怖で涙が伝った
カラ松兄さんは私の涙がついたパーカーを見て顔をしかめ、一言
カラ松｢…もう着れねぇじゃねえかよﾎﾞｿｯ｣

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