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第3話 ページ4
『松代。ハサミ。』
「はいはい。はい、どうぞ。」
ハサミを使って何をするかと言うと前髪を切るのだ。
視界が開けるのは何ヶ月ぶりだろう。めんどくさくて切っていないのが現実だ。
〈ショキ、ショキ、ショキ、ショキ…。〉
誰もいない家にハサミが前髪を切る音が響く。
おそ松兄さんはパチンコ。
カラ松兄さんはトド松と釣りに。
十四松は野球。
チョロ松兄さんは橋本にゃー?というアイドルのライブ。
父さんは仕事。
母さんはお出かけ。
それぞれにやることがあるから家には今私一人だ。
有意義な時間だがあまり有効には使えない。直ぐに誰かが帰ってくるからだ。早くすませないと、猫のところへ行けない。早くしよう。
〈シャキンッ…。〉
残っていた髪を全部ぱっつんに切った。やばいと思ったら目の前が開けて久しぶりに自分の目をハッキリと見た気がしてーーー。
『ーーーーえ?』
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作者名:とーか | 作成日時:2018年11月18日 1時