＿百十二訓 ページ17
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「あの星のアルタナがなければ生きられない。星を離れては生きられない。“星と共に死ぬ一族”とはつまりそういう事さ」
江華がどのくらいの間、死の星にたった一人で行き続けたか……、それは誰にも分からない。ただ一つ分かることはと神威は続ける。
死の星 徨安に咲く、たった一輪の花を
「…家族を捨ててあの人も護れなかった俺にはもう」
間一髪に神威の攻撃を避けるが、足を捕まれ背中に思い切り衝撃が走る。
ぐっと体に力を入れて痛む全身を支えながら彼を睨む。その目に映ったのは悲しそうに、苦しそうに微笑む神威の姿。
「だから神楽、いかせてくれ」
神威の拳が神楽の腹に深くねじ込まれる。｢もう、邪魔しないでくれ｣という声とともに何度も何度も。
殴れば殴るほど、ヒビが入り崩れていく崖。
「その顔を…、その声を……」
妹を見ていると母に重なる声色に容姿に。目を逸らしていたい。
「もう俺に、見せないでくれ」
ついには崩れた岩壁の下敷きになってしまった神楽。傷だらけの白い腕がその隙間からぐったりと地面に倒れていた。
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波璃 - 3作品目おめでとうございます!今作も面白いお話を期待しています!更新頑張ってください!! (2020年5月21日 23時) (
レス) id: a6841af2ef (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - わーー！！！待ってました！！ありがとうございます楽しみです！！更新頑張ってください！(ありきたりな言葉かもしれませんが本心です笑) (2020年5月21日 17時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな | 作成日時：2020年5月17日 13時
