＿百六訓 ページ11
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「きっ…、貴様は神威!!」
自分たちの団長が一瞬にして神威に殺され唖然とする第一師団団員。そんな彼に脅えながらも神威に襲いかかるが、そんなもの無意味に等しい。
「聞こえなかった。俺はお前達の団長の仕事を引き継ぐといったんだよ」
大きな武器を振り上げ、崖は大きく崩れ始める。
下に下にと重力に逆らうことなく真下にいる星海坊主へと岩は落下していった。
「敵はあっち。さあ、突撃だ」
あまりの衝撃の強さに阿伏兎は飛ばされる。Aは強く踏ん張り彼らを見ようとするが、飛んでくる小さな破片が邪魔をして上手く目を開けられない。
ゴゴゴと音を立ててやっと静かになったその場。一つの塊だった巨岩だったが、星海坊主によって二つに分かれていた。
「人に物を投げるんじゃありません」
神威も分かっている。これだけではこの男は死なないと。
また手に持つ巨大刀を星海坊主に振り下ろすが、彼の傘がそれを止める。
「人にとがったものを向けるんじゃありません」
思い切り蹴りあげれば刀は粉々に破壊され、神威は星海坊主へと襲いかかる。
「地獄の底から戻ってきた。アンタと戦うために」
｢ハゲェェェェ!!｣そう叫び握った拳を獲物に向かって振り下ろす。その時星海坊主も獲物へと目を向け｢ハゲじゃありません｣と。
「頭の爽やかなお父さんと言えェェェ!!」
互いの拳が互いにぶつかり、2人は後ろへと飛ばされる。
目の前に繰り広げられるそれを阿伏兎は止めようと声を上げるが、無意味だ。
「団長ォォォ、星海坊主!!落ち着け!!今はんな事やってる場合じゃ…」
彼の言葉に聞く耳もたない彼ら。神威は飛ばされた崖を思い切り蹴り星海坊主を地面に叩きつけるよう足を入れるが、逆にその片足を捕まれまたもや吹き飛ぶ。
それでもなお止まらない彼らを見て、阿伏兎の隣にいたAは「始まったな」そう言った。
“宇宙最凶の親子喧嘩が”
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波璃 - 3作品目おめでとうございます!今作も面白いお話を期待しています!更新頑張ってください!! (2020年5月21日 23時) (
レス) id: a6841af2ef (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - わーー！！！待ってました！！ありがとうございます楽しみです！！更新頑張ってください！(ありきたりな言葉かもしれませんが本心です笑) (2020年5月21日 17時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな | 作成日時：2020年5月17日 13時
