補佐さんと宇宙海賊【神威】 (ページ23)

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＿二十二訓ページ23

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「はい、せーのッ」

「「カンパーイ」」

蓮華の行き先が決まったあと、Aの提案により始まったプチパーティー。
お酒に豪華な食事。急遽な事なのでそこまで華やかでは無いものの、鬼兵隊総督、第七師団幹部、快援隊艦長という豪華スペシャルだ。

例えるなら、お笑い界のビッグ三がテレビで生出演するぐらいの豪華さなのだろうか。(そこまで豪華ではないと思う。恐れ多い)

「(こんな派手にするつもりはなかったのだが……)」

そう、元はと言えば坂本が低身長カップルだなんて茶化したのが原因。
左右からストレートパンチをお見舞された坂本は一発KO。A的に高杉とセットなのは全然ウェルカムなのだが“低身長”という一言をつけてしまった故のこの始末。
まぁ、坂本の自業自得なのだ。Aは高杉に今日は二人で飲もう、なんて肩を叩いた。そんなことがあって数時間後が今現在。

「だってAとシンスケだけじゃずるいじゃん」
「そうじゃ！仲間はずれはよくなかぁ」

何気いつの間にか仲良話している坂本と神威を見てAはそう思った。いや、Aだけでは無いはず。

「なんでもいいけど早く食べなよ。お腹すいたでしょ？」
「団長は食い気しかないわけね」
「食べ物と戦うことかな。あ、それ食べないなら俺食べちゃうネ」

ニコニコと触覚を揺らして神威は隣のAの皿にのっている地球のエビとは遠く離れた大きなエビを捕食している。

＿＿…そらからはやんややんやで騒がしい時間だった。

坂本が食べたものを船酔いといいキラキラして、神威もそれにつられて胃の中のものを半分くらいキラキラしていた。
突然現れたロリコンはロリコン事情を語りだし、それまた突然現れたへそ出し娘は高杉について語り出す。

「ふふッ、あははッ……！」

神威は隣で見たこともない笑顔で、声を出して笑うAをじっと見つめていた。