何か知らない間に悪女にされてたんだけど、私悪女ってキャラじゃない件

#青葉城西と加藤 ページ6

おひさー。

無事、体育館に到着した加藤です。


｢あぁ！どこ行ってたのAちゃん！｣


『ごめん迷子』


｢もぅ！心配したんだからね！｣


『ごめん』


めっちゃ中野さんに怒られた。

そりゃそうだ。

だって、マネージャー１人減るんだもんね。


｢あっ、Aちゃんいた｣


『し、清水先輩、すみません』


｢心配した。次は迷子にならないでね？｣


キュン······。

ナニコレモシカシテコイ？←

うっそぉ。

清水先輩に恋とかないです、先輩に失礼。


『金田一君と国見君、ありが······あれ？』


｢あっ、あの人たち金田一君と国見君って言うんだ！背が高いし格好良かったね！｣


『うん······』


でも、お礼くらい言わせてよ。

送るだけ送って、静かに帰るとかイケメンかよ。

そんなの、漫画だけで良いよ。


｢ねぇ、あの人たち知り合い？｣


『ううん、体育館の場所教えてもらったの。全く知らない人』


｢へぇ｣


······？

ちょっと、ちょっとだけなんだけど。

中野さんの声が濁った気がした。

気のせいかな。

別に、イラっとする事なかったよね？


｢琴音ちゃん、Aちゃん、ちょっと来て？｣


｢あっ、はい！｣


『はい』


いつもの声だ。

良かった、怒らしたとかじゃなかった。

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