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▽second day ページ3
２日後。
ついに文化祭が始まった。
１日目は最後に後夜祭があるが、ほとんど何もしないで終わる。
要は、後夜祭という名の軽音部の発表会ってわけ。
明日、うちのクラスはどうしてそうなったのか、謎の演劇をしなければいけない。
しかも、私魔王の補佐役とか意味わからんし。
······しかも、魔王スガだしぃぃぃぃぃぃ！
うむ、精神的に殺されるぞこれ。
｢なぁ？Aってば｣
｢はひぃ！？｣
｢フフッ、変な声出た｣
｢っ〜！｣
急に現れ、挙げ句に耳元で囁かれたら、驚くしかない。
······それも、好きな人に。
｢やめ、やめて欲しいんですけど？？？｣
｢ごめんって｣
苦笑いをしながら謝るスガに、少し言い過ぎたかも、と後悔する。
｢明日、楽しみだな！｣
｢えっ！？あっ、うん！｣
急に振られた話に、びっくりした。
スガ、楽しみって思ってくれてるんだ。
それだけで、私も何だか楽しみが増えた気がする。
｢大地と優夏、上手くいくと良いけどなぁ｣
｢大丈夫だよ、だって両片思いだもん｣
｢まじ？｣
｢ん、だってもう視線が······ほんっとおばさん久しぶりにキュンとしちゃった！｣
｢馬鹿｣
こんな大したことない会話すら、私にとっては嬉しいのだ。
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