飴ちゃんと幸せを。【白膠木簓】

chapter1 ページ2

＿＿＿＿アンタ、どうしたん？
飴ちゃんあげるわ。

なんで私髪の毛メロンソーダみたいな人に慰められて、飴貰ってんの？？


それも大阪で。


〜2日前〜
彼氏に振られた。



理由は明らか


距離感。


いつもそうだ、
私が漫画家ってのもあって締切は閉じこもり
ただひたすらに漫画を書く。



これで何回目だ。



まぁ、いいや。
このまま孤独死とか？


そんなこと考える暇あるなら楽しいことしよう。


締め切りにも間に合ったし。



旅行行こう！！！


担当さんには悪いけど
1週間くらい！！！




どこ行く？
ご飯美味しいところがいいな！！！

大阪とか！！！


って訳で来たんだけど
行く宛てもある訳じゃないし、

とりま、お好み焼き？？たこ焼き？？

ううん、今日は昼から飲んじゃいますぅぅ？？？



丁度いい立ち飲み出来るお店があるし


『ビールお願いします。』

外から見えるけど、まぁいっか。
人しないし()





ああぁぁぁ…うめぇ…
染み渡る…


おつまみは何にしようかなぁ…


メニューに手を伸ばす。


？？｢なんや、えらいべっぴんさんが昼間っから1人で飲んでるん？
俺も混ぜてーや｣





何この人。




『誰ですか？』


？？｢開口一番それかいな〜
まずは、人に名を尋ねる時は自分から名乗るのがマナーって教わらんかったんか〜？｣


『いや、ぬっと隣に現れてきたの貴方ですけどねぇぇ？！』



？？｢ナイスツッコミやん〜、
アンタ、俺と漫才せーへん？？えぇコンビとやと思うけどなぁ｣


『そろそろ殴ってもいいですか？？』

大阪テンション高ぇなぁ
このテンションがうぜぇぇ…


簓｢そんなこと言わんといて〜！！
俺は、白膠木簓っちゅーモンや！名前くらい知ってるやろ？｣

『全く！！！』


簓｢な、なんやて〜！！！
いや、そうやなくて…その清々しい感じ殴りたなるわ〜｣




いや、貴方のテンションも中々ね？！


簓｢そんで？の名前は？｣


『……羽鳥 伊織 です』


簓｢なんで今若干嫌そうな顔したん？！｣


『えぇ…だって、よくわかんない人に突然名前名乗られて謎テンションに引き込まれたんですけど…』


簓｢泣いてまうよ？！まぁ名前教えてくれたし、それに免じて許したる！！伊織の奢りって事で、たこわさ下さ〜い｣


『は？？ちょっと待て今なんて言った？？』



簓｢それに免じて許したる｣


『そこじゃねぇぇぇぇ！！！』


簓｢でもアンタ、どうしたん？
飴ちゃんあげるわ｣


『いらないです！！』

chapter2→←PROFILE

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す