My doll *BERNIE*

▽彼氏 ページ6

BERNIEside








『Aです』

「名前まで可愛いんだ〜」

『あなたはシラフでもチャラいんですね…』









まあよく言われる。

自分でもそう思う。







そんな俺がこの子によって変わるなんて

今は全然想像がつかなかった。









嘘、ﾎﾝﾄは気づいてたのかもしれない。









他愛ない話をするうちに

あっとゆう間に距離が縮まった。









「彼氏とか居るの？」

『… 居るよ』









いんのかーい。

まあそりゃ、こんなお人形さんみたいで

いい子そうな子にいない訳が無いか…









「彼氏どんな人？」

『どんな人… かぁ… 凄く愛してくれてます…』

「うわぁ惚気られた〜 どこが好きなの？」

『… 不意に優しくしてくれる所…とか…』









照れてるのか


ゆっくりゆっくり


彼氏がどんな人か教えてくれた。









「そうだ、携帯貸してよ」

『どうして？』

「いいからいいから。ﾛｯｸ解除して？」

『え、やだよ』

「彼氏とやましい事でもあるのかなあ〜」

『も〜… すぐ返してよね』









電話帳に俺の番号を登録する。









「… はいっ いつでも連絡して！ 」

『もうしないよ。』

「なんでだよ〜 しろよ〜」

『… 彼氏居るもん』

「ちぇっ 浮気くらいしといた方がいいのに〜」









帰りは彼氏が迎えに来ると言う。


なので俺が送ろうとすると







『ダメ。内緒できたんだから！』

「はいはい〜」

『… 素直』

「え？(笑)」

『噂と違うなって… さよなら。』









そう言って歩き出す彼女。



その背中は小さくて 守りたくなる。







噂… ホテルの事か？

確かにホテルに連れてかない女の子は

あの子が初めてかもしれない。









なんでか、あの子には

そんな事する勇気が出なかった。

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