食事*3* ページ3
大きな鳥居が、私の前に立ちはだかる。
短刀だろう。中からは楽しそうな声が聞こえてくる。
『初めて審神者の仕事するっていうのに、大丈夫かなぁ....』
深いため息をつき、資料を見つめる。
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『ど、どうしても私でなければいけませんか...?ベテランの審神者とか....』
「申し訳ありません。現時点では、ここしか空いていないのです」
『うぅ.....わ、分かりました.....』
「安心して下さい。何かあればこんのすけを寄こします」
『は、はい.....』
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『断るに断れなかったし....』
今はまだバグを直す方法が分かってない、だなんて。
なのに新人の私を配属するってどういうこと!?
って、文句ばっかり言っててもしょうがないんだけれど。
『....い、行きますか...!』
覚悟を決め、一歩踏み出したその瞬間。
「どうされました?」
爽やかな声が聞こえてきて、庭の方を見る。
そこには、粟田口のお兄さんと有名な「一期一振」が短刀達とこっちに来ていた。
『あ、えっと...この度、ここに配属された審神者です!』
「!!...ああ、主殿でしたか。そろそろ来る頃だと思っておりました。では皆の者を集めてきますので、広間で待ってもらえるでしょうか?薬研、頼んだよ」
「おう、任せてくれ!それじゃ行くか、大将」
『は、はい』
彼らはニコリと笑ったけど
その笑顔はどこか、心配しているような、憐れんでいるようなものだった。
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「なぁ伽羅坊、光坊、貞坊。一期一振から聞いたか?新しい審神者が来るそうだぞ」
「鶴さん、楽しそうだね....」
「そりゃそうさ!また新しい食料が来たんだからな」
「....やっぱ食うの?」
「ん?むしろ食わない選択肢があることに驚きだ」
「.....伽羅ちゃんも?」
「.....どうでもいい。俺はいつもみたいに残り物で充分だ」
「(...本当は食べたくなんてないくせに.....)」
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます!更新頑張っていきます!! (2019年6月1日 21時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます!更新頑張ります!!(`・ω・´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです!!!更新頑張って下さい!応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです!!もう一つの方も頑張って更新します!!! (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2018年12月20日 21時