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34 スモーカーside ページ36

帆の部分に上がると
海賊共が来る前と同じ場所で同じように座っていた
ただ...珍しく浅く被ったフードの下は悲しそうに
何かを思う様なそんな表情をしていた

俺の存在に気がつくと
いつもの様に優しい笑みを浮かべる
その笑は何にも例えられないほど綺麗で
今にも消えてしまうのではないかと思わせるほどだ


「さっきの話の続きを聞きに来た」


煙草の煙をゆっくりと吐きながら
いつも2人で会っている時のように話かける

あぁそう言えば途中だったね
忘れかけてたように言うこいつを見て
大した事ではないそう思った…………が


『ただ伝えとこうと思ってね
海軍が私を敵と判断し
その後もし合うことがあったら
迷わず"私を殺しに来て欲しい"』


その口から発せられた言葉は重く
俺にとっていつか来ると分かっていても
受け入れにくいものだった


Aside

海賊達を倒し終え
後は海軍に任せ元の位置に座る
襲撃があったせいで
伝えそびれた
いやその事に安心している自分がいる


「さっきの話の続きを聞きに来た」


でも言わなければいけない...

今から私はあなたを突き放す


『海軍が私を敵と判断し
その後もし合うことがあったら
迷わず"私を殺しに来て欲しい"』


何故と言わんばかりに目を見開く君
少し間を置いて静かに目を閉じ
分かったと頷いてくれた...
けどそこで終わるわけでわなく
すかさず次の言葉を口にする


「ただ敵と判断した理由に納得出来たらだ」


あなたらしい返事...
けどそれじゃあ突き放した意味がないじゃないか


『.........頼んだよ"スモーカー"』


まぁ易々と殺されたりはしないけどね
そう付け加えた言葉の裏に
"だからせめて海軍の人達の前だけでも
見かけだけでもそうして"
なんて弱々しい気持ちを隠して...
そこからは何を言うわけでもなく
いつの間にか見えて来た
シャボンディ諸島に向かって海軍船から飛び降りた

"またな"と言ったあなたの言葉に
心の中でお礼を言いながら......


sideなし

海軍である彼は他の者達と
島の中心部へと任務を果たしに

旅人である彼女は1人で
無法地帯のBARへ再会と情報を求めて

お互いに歩みを進めていた

次に2人が会うのは
いつになるかはたまたどこでなのか
そして何より
2人の...海軍と旅人の関係がどうなっているのか
それは誰にも分からない

35 sideなし+説明→←33 スモーカーside



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設定タグ:ONEPIECE.ワンピース , 兄弟.エース.ルフィ. , くちばし   
作品ジャンル:アニメ
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くちばし(プロフ) - 鈴さん» ありがとうございます!これからも読んで頂けると嬉しいです (2017年4月2日 17時) (レス) id: 30fd41f576 (このIDを非表示/違反報告)
- とても良かったです。更新頑張ってください。 (2017年2月11日 15時) (レス) id: a4159b1efe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くちばし | 作成日時:2016年12月1日 20時

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