堕天使は悪者？

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着いたのは出航準備をしている軍艦の前
彼女が海軍に来る時は
いつも小舟などが殆どの為
帰る時...と言っても極々希にだが
シャボンディ諸島方面に行く軍艦に乗る事がある
ただし乗るといっても
船内に入ることは無く帆の部分に座り
海兵達が気がついた時には
既に誰もいないという...
そんな所がまた気分屋の名を深く印象付ける


？「おせーぞ」


声をした方を見ると
イライラした雰囲気で喋る彼
だがあくまでもこれが彼の普通なのだ
彼の名は白猟のスモーカー
モクモクの実を食べた能力者
目つきは悪くその見た目からは
彼が海軍の人間だとは夢にも思わないだろう


『すまない待たせたな』

？「今回は乗るの？」

『あぁ』


その隣で話しかけて来た彼女は黒檻のヒナ
こちらもオリオリの実を食べた能力者
こちらは海軍の中でもかなり優等生らしい

そんな彼らは性格は正反対ながらも
なんだかんだお互い相性は悪くないようで
そして何より海軍の中で
彼女と普通に話せる数少ない人達だろう
少なくとも彼女は結構気に入っている様子...


ス「今回のだ」


そう言って彼が差し出したバックの中には
今回連れてきた海賊達の賞金が入っている


『あぁ』

ス「行くぞ」


彼の言葉を聞き
出航準備の出来た軍艦を1度見上げる彼女
そして来た時同様軽く足に力を入れ
1度のジャンプで帆の部分着地し座る彼女


ヒ「相変わらずすごいわね」

ス「あぁ」


既に軍艦にしかも帆の部分に座っている彼女には
驚く声を上げだ海兵達の声によってかき消され
彼らの声が届く事はない

その後彼らも乗り込みゆっくりと動き出す軍艦
甲板で指示を出す彼らをよそに
彼女は1人海を見渡しながら
何をする訳でもなく静かに座っていた
時折左耳につけた数種類のピアスを触りながら...
彼女の表情は嬉しそうにしていたが
その瞳はどこか悲しげでもあった
それが何を意味するのかは
誰にも分からない


―――・―――・―――・―――・―――・―――

いつも読んで下さりありがとうございます

今回スモーカーとヒナの階級
及び所属に置きまして
本編と異なることがありますが
進行上の問題で勝手に変えさせて頂きました
ですが、ルフィが海へ出る時には元に戻すので
違和感を感じられると思いますが
なにとぞよろしくお願いします


これからもよろしくお願いします

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