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7 エースside ページ8

〜夜〜

2人が寝た後俺はあいつに声をかけに行く
あの事を言うために
これを聞いたらあいつは俺の存在を否定するか?

最初はあいつがどう思おうがどうでも良かった
けど今は怖い
こんな事を思うのは2人以外になかった

あいつは普段人に教えないという
名前と模様や能力を教えてくれたし
昨日今日のあいつを見て
信じても良いかなと感じた
だから言おうと思った

あいつは少し離れた木の上で俺を待っていた
俺に気が付くと木から降りてきて
優しい声で話しかけて来た


『2人は寝た?』

「あぁ」

『そっか...じゃあ行こっか』

「?? 何処に?」


いきなり行こうと言われ疑問を呟いた俺を見て
あいつは羽のみを出し広げて笑った


『少し散歩をしたくなってね
付き合ってくれるかな?』

「あぁ」

『ありがとう
先に乗せたことはルフィには秘密ね』


そう言いながら俺を乗せ飛び立つ
きっと俺が話すことが
誰にも聞かれたくない事だと分かったのだろう
だけどそれを言わず散歩に付き合ってと言ったのはこいつなりの優しさなのかも知れない


「なぁ」

『何?』

「朝言った質問していいか?」


絞るようにして声を出す


『いいよ』


それに合わせるように静かに聞こえるあいつの声


「ロジャーを知ってるか?」

『勿論』

「そいつに子供がいるとしたらどう思う?」

『ロジャーに子供?』

「......あぁ」

『そうだね...
もしロジャーに子供がいたら
きっと私と似てるかもね』

「似てる?」

『自分は何も悪くないはずなのに
生きる事を否定され
何を信じたらいいのか何が正しいのか
それすらも分からなくなる

それでも.....それでも誰かに必要とされたい
生きる意味が答えが欲しい___てね』

「でもそいつは鬼の子だぞ?」

『そんなのは関係ない

エースは人に死ねと言われれば死ぬ?
私は絶対に死なない
這いつくばってでも悔いのないように生きてやる

それに顔も知らない赤の他人
何千人何万人から言われる言葉と
大切な人から言われた一言の"価値"は同じではないでしょ』


それを聞いていた俺は
頬に流れる物を止めることも忘れたまま
俺がロジャーの子である事を言った
あいつは静かに受け止めてくれた

そして今日
俺の事を必要としてくれる人が1人増えた


「ありがとう"A"」

『! お礼されるようなことはしてないよ』


その後俺達は 散歩 の続きをした
普段はよく見てないから気づかなかったけど
夜の空は星が飾られるように散らばっていて
海に反射していた

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設定タグ:ONEPIECE.ワンピース , 兄弟.エース.ルフィ. , くちばし   
作品ジャンル:アニメ
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くちばし(プロフ) - 鈴さん» ありがとうございます!これからも読んで頂けると嬉しいです (2017年4月2日 17時) (レス) id: 30fd41f576 (このIDを非表示/違反報告)
- とても良かったです。更新頑張ってください。 (2017年2月11日 15時) (レス) id: a4159b1efe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くちばし | 作成日時:2016年12月1日 20時

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