ねぇ、いいんちょー。【桃】

ねぇ ３０ ページ32

貴方side




貴「さとみくん、コーヒーには砂糖入れる？」




さ「あ、いや。ブラックでいいよ。」




貴「はーい」





ブラック飲めるんだ……。



大人だな……。






さ「いいんちょー、このお皿出しとくね」




貴「あ、うん！ありがとう！」





彼は意外にもテキパキと準備をしてくれている。




ありがたいなぁ…





さ「なんか、新婚さんみたいだね？」



と彼はニヤッとして言うので、




貴「っ〜//」



と頬が赤くなってしまうのも無理はない。




今日のメニューは
・トースト
・スクランブルエッグ
・ベーコン
・サラダ
・いちご
・コーヒー




となった。



うーん、美味しそう……




貴「じゃ、食べよっか」



さ「うん！いいんちょーの料理うまそ〜」



貴・さ「いただきまーす！」







さ「うんまっ…。なにこれうまっ…」





貴「ふふ、良かった」





さ「俺、誰かと朝ごはん食べるなんて、久々だな。」




貴「…お家でも食べなかったの？」




さ「うん。両親どっちも共働きでさ、忙しいんだよね。」




貴「そうなんだ……。でも朝は食べないと…」



さ「…それじゃいいんちょーが作って？」



貴「……私？」



さ「うん。俺いいんちょーのご飯なら食べるよ。」




たしかに彼にはお世話になっている。




きっとこれからもお世話になるんだろう。



その事を考えたらＮＯの考えは浮かんでこなくて




貴「…うん。分かった！」




さ「よっしゃ〜！」





それにレイくんもひなちゃんといた方が楽しそうだし……。







２匹はくっついて眠っている。




ふふ、かわいいな、と思い



写真をパシャリ




いい感じに取れた気がする。





さ「え、かわいいじゃん。ひなとレイ」





私のスマホを覗き込んでさとみくんが言った。





貴「うん、この2匹すっごいかわいい。」








といった感じで、今朝はとてもほのぼのしていた。

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