#33青い海、赤い_____。 ページ33
「…流石夜の海だ、真っ黒」
「あァ、黒いな」
全く会話がないんですけど。真っ黒な海ですねハイ終了なんだけど。会話くれよ会話。
「あー…中原中也、最近仕事どうよ？」
「仕事？仕事っつったって、言えるようなモンじゃねェし」
「そうっすよねぇ…。…何しに来たんだっけマジで」
夜に海で沈黙タイム決め込むためとかじゃないよね？だとしたら死ぬ。消える。
中原中也が隣に座った。突然近付いてくるとビビる。
こうやって並ぶと、少ししか身長変わんないから中原中也が真横で見える。
案外いい顔しててさ、長めの髪はさらさらしてて女子より、なんて言うか可愛い。
「……ハッ、何考えてんだか」
「あ？ンだよ急に見つめやがって」
「いやウゼェ顔してんなぁって」
「ぶっ飛ばすぞ」
怒っていても全く怖くなくて。むしろ笑えて来る。
もう会わないようにしろ、とかさ。バッチリ会ってんじゃねーか。
「手前に、聞いておきてェ事がある。」
「何？物騒な事以外どーぞ？」
また黙り込みやがったよ中原中也。今日黙る率高いね君。流行り？
でも何処か、大切な事な気がして______。
彼の顔を、しっかり見据えて。次の言葉を待った。
「お前、太宰と…付き合ってんのか」
「はい？」
なんと申しましたかねぇ？太宰と、付き合う？
待って聞いただけで吐き気こみ上げてきちゃいますねぇうん。
「無理無理！あんな移動型ミイラ誰が好きになんのさ!!確かにイケメンで高身長で女性に優しい所あるよ？でも太宰だからなぁ」
一通りペラペラと太宰の悪口を語り終えると、中原中也は目を丸くしていた。
え、マジで付き合ってると思ってたの？
「中原中也そんな事気にしてたの？」
「いや…。それより手前、イケメンで高身長で優しい奴が好きなのかよ」
「うーん、まあ国木田のパクリで、それが『理想』かなぁ。ま、イイヤツだったら顔そこそこでも低身長でも優しくない奴でもおっけー」
「そうか………なら、よ」
「う、うん？」
少し嫌な予感がして、ふっと顔を逸らそうとする。しかし彼と目が合ってしまって、謎の威圧に顔を背けられない。
中原中也の蒼い瞳が、私の目をスッと捕えている。
そのまま、綺麗な顔が私の視界いっぱいに広がっていた時、
ほのかに、唇に甘いものが触れた。
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山鶴月@草神茜羽(プロフ) - As.@暇潰生活さん» 是非是非(＾ω＾) (2017年2月26日 15時) (
レス) id: 4b4488fab6 (このIDを非表示/違反報告)
As.@暇潰生活(プロフ) - 山鶴月@草神茜羽さん» コメントして下さる方は神様ですから…!!私も地球の中心までご一緒させて下さい(笑) (2017年2月26日 15時) (レス) id: 720431c454 (このIDを非表示/違反報告)
山鶴月@草神茜羽(プロフ) - As.@暇潰生活さん» えぇ？！返信来ると思ってなくて.....ありがとう御座います！私は今の時点で埋まりすぎて地球の中心に達しそうです〇|￣|＿ (2017年2月26日 15時) (レス) id: 4b4488fab6 (このIDを非表示/違反報告)
As.@暇潰生活(プロフ) - 山鶴月@草神茜羽さん» 御期待に添えて嬉しい限りです!!いろいろと迷惑をかける事もありました…。応援して頂けて、コンクリに埋まる勢いで感激しております!!ご完読ありがとうございました!! (2017年2月26日 14時) (レス) id: 720431c454 (このIDを非表示/違反報告)
山鶴月@草神茜羽(プロフ) - うわぁぁぁぁぁあ！思ったよりも(良い意味で)斜め上を行く結末で.......うわぁぁぁぁぁあ！完結おめでとう御座います！これからも応援してます！ (2017年2月26日 14時) (レス) id: 4b4488fab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：As.@暇潰生活 | 作成日時：2016年10月16日 23時
