THE PROMISED NEVERLAND 2 (ページ4)

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ムジカとソンジュと俺2 ページ4

鬼の倒し方を教えてくれると言ってくれた日から
献身的になんでも教えてくれた

鬼の倒し方だけではなく、
食べ物の取り方
料理の仕方
薬草について
怪我の処置の仕方について

本当なんでも教えてくれた
なかでも俺が興味があったのは
怪我の処置の仕方だった｡

今までずっとママにしてもらってたから
特に気にしたことなんてなかった
ママってすごいなぁぐらいにしか思ってなかった

怪我によって使う薬草はもちろん怪我の処置の仕方も全然違う

似ているような症状のものでも全く違う怪我のものもあった

『ありがとう、ムジカ』

俺に治療の仕方を教えてくれたのはムジカだった

鬼の倒し方とかはソンジュが教えてくれた

野良鬼から【逃げる】ことぐらいならできる

なんでだろうなぁ…殺したくなかった

俺の家族を殺してきた鬼のはずなのに、
鬼と人間、何が違うんだろうって思ったら
殺すことなんてできなかった｡

あっという間に3日が経ち別れる日がきた

『本当にありがとうムジカ、ソンジュ』

『おかげでまた俺の家族に会える』

『助けられるかもしれない』

『本当にありがとうございます』

「ふふっ、別にいいのよ？私たちだってエドと過ごせて良かったわ」

『……俺からちょっとだけワガママあるんだけど、
いい？』

「内容によってはな」

ちょっと冷たい言い方に聞こえるかもしれないけど大体ソンジュは聞いてくれる

ムジカもソンジュもとっても優しい【人】だから

『１つ目は、』

「もしかしなくてもいっぱいある感じか？？？」

ソンジュのそんな言葉を無視して続ける

『俺の家族がGFハウスから脱獄してくる』
『もし会ったらでいいんだ』
『助けてやって欲しい』

「…分かった」

『２つ目、』

『どうか死なないで』

「「！」」

『ムジカとソンジュには死んでほしくないんだ』
『生きてまた会いたい』

『俺のワガママ、聞いてくれる？』

「……はぁ…しょうがねぇな」

「ええ！もちろんよ」
「貴方も死なないでね」

『うん！ありがとう！』
『また今度！』

そう言ってソンジュとムジカと別れた

俺が行くのはB06-32地点

“ペン”は持ってる

さぁ、きっと俺の家族もそこにくるはず

先に向かって待ってるとしようじゃないか