THE PROMISED NEVERLAND 2 (ページ17)

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レイページ17

貴方side

死にたいの？と言われれば死にたくはない

だけど大切な奴が死ぬくらいだったら
俺が死にたい

大切な奴が死んで大切な奴が泣くくらいだったら
俺が死にたい

そんなことは思ってた

レイのそんな問いになんて答えればいいのか分かんなくて

黙り込んでしまった

気まずい

レイとのこの黙った時間を気まずいなんて思ったのは初めてだ

そもそも誰かと一緒にいて何も話さないような空間を気まずくないと思うこと自体が珍しいから

レイとはそんな事にならなくて

嬉しかった

いつからだろうか

レイの1番を俺にして欲しいなんて考え始めたのは

俺の1番はレイだから

レイの1番も俺にして欲しい

俗にいうこれは

　恋

　

という奴なのだろうか

俺はレイのことが好きだ

そう自覚してしまった

あぁ…どうしよう

レイに引かれるかな

レイの1番は誰なんだろう

エマ？

ノーマン？

もしかしてドンとか？

あーギルダとかアンナもありえるよな

レイの1番誰かな

「好きだ」

「好きだから死んでほしくない」

………ん？

すき？

好き？

『…は、』

「迷惑なのは分かってる」

「だけど無意識に言葉が出ちまった」

「俺はお前が好きだ」

「もちろん恋愛的な意味で」

は、は？

俺はお前が好きだ……？

え？誰が？誰を？

レイが？俺を？

自覚したら顔が熱くなった

「ふはっ…顔真っ赤」

「脈アリ？」

『……大アリだよバカ』

「え？マジ？」

『レイ、俺、好きな人がいるんだ』

『ダメなところはちゃんと叱ってくれて』

『美味しいもの、綺麗なもの、楽しいこと』

『いろんなものを半分こしようとしてくれるところが好き』

『俺の大切なものまで愛してくれるところが好き』

『レイ、俺レイのことが好き』

『もちろん恋愛的な意味で』

「じゃあ俺と付き合ってくれる？」

『もちろん！これからもよろしくレイ』

「あぁよろしく」

「みんなの所に戻ろう」

『うん』

別に何かが深く変わったわけじゃない

ただレイの1番が俺だと分かって

俺の1番がレイだと伝えられて

今までのまんま

ちょっとだけ

お互いに

相手に対して

感情を

これまで以上に

隠さなくなっただけ

それが

すごく

嬉しかった

ありがとう

レイ

大好きだ