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龍友「 今日は?来るん? 」
昨日のことが嘘のように、龍友くんは、目の前で、身支度を整え始めている。
A「 もちろん!新潟まで来たんだもん!行くよ! 」
今日は、亜嵐達のグループ、GENERATIONSのLIVE TOUR 2016 SPEED STERのラスト公演。
龍友「 …ふーん 」
さっきまで、真っ直ぐに私を捉えていた、瞳が、ゆらっと揺れて、一瞬でそっぽを向く。
A「 なによ、ご不満?龍友くんがチケットくれたんじゃない。」
龍友「 や、そういうわけやないんだけど… 」
そう、龍友くんが、新潟まで連れて来たんだから、僕のかっこいい姿、見たいやろ?
って言って、チケットを人差し指と中指の間にはさみ、ピラピラしてみせた。
その出来事は、まだ昨日のことのように思い出せる。
龍友くんとの思い出は、お家ばっかりだけど、
どれもこれも、忘れられない。
だから、龍友くんが、今不機嫌な理由がわからない。
A「 …じゃあ、なによ。」
龍友「 …亜嵐くんは、知っとるん?」
A「 …亜嵐?? 」
龍友「 だから、亜嵐くんはAが来ること…知っとるんかって… 」
そっぽを向いたまま、ちょっとでも意識を逸らしたら聞き逃しちゃうくらい、小さな声で、確かに龍友くんは、そう言った。
これって、もしかして…
A「 ヤキモチ…? 」
龍友「 なっ、! 」
不意にポロリと漏れた“ ヤキモチ ”と言う言葉に、わかりやすいくらい赤くなる龍友くん。
龍友くんは、いつも真っ直ぐで一方通行だから、ウソがつけない。
A「 …言うわけないじゃん、」
龍友「 …なんや、僕のドキドキ返してや。」笑
“ 僕のドキドキ ”
わたし、この関係ってヤキモチとか、好きだとか嫌いだとか、
言っちゃいけないんだと思ってた。
だから、いつも、愛される度に零れそうになる、“ 愛してる ”や“ 大好き ” を押し殺すのに必死だった。
これから、言ってもいいのかな。
妬いちゃっても、いいのかな。
…こんなんじゃ、私が龍友くんを、好きみたいだ。
でも、私は、
まだ、亜嵐のことが頭の中から居なくならない。
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ちひろ(プロフ) - はじめまして!すごいワクワクしながらお話読まさせてもらってます!龍友でお願いします!! (2017年12月27日 2時) (レス) id: ee13f4fe3f (このIDを非表示/違反報告)
akiaomama(プロフ) - はじめまして、こんにちは。いつも楽しみに読ませて頂いています。どうか龍友君を幸せにしてあげて下さい! (2017年12月26日 15時) (レス) id: 2fb66eb866 (このIDを非表示/違反報告)
ころりん(プロフ) - はじめまして!!龍友くんがいいです!! (2017年12月26日 7時) (レス) id: 383ffded74 (このIDを非表示/違反報告)
☆みるく☆(プロフ) - 初めまして☆この作品大好きです!!オチは龍友くんがぃぃです☆ 更新大変だと思いますが頑張ってください☆応援してます! (2017年12月26日 1時) (レス) id: 8fda3adf96 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 龍友くんでお願いします。いつも楽しみにしてます\(^o^)/ (2017年12月26日 0時) (レス) id: 63677159e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レオナ | 作成日時:2017年11月28日 23時