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218.何枚も上手 ページ38

「おいしい?」

『おいしい…。』

「よかった。」



空いたコップに、自然とお茶を入れてくれた。
悔しいけど、ハンバーグがおいしすぎる…。
でもね、さっきのお風呂のことは許してないからね…!
うなじを…私のうなじを…!!



「ここ、シワすごいよ。」



ツンッ…と眉間をつつかれた。
左手でそっと触れると、デコボコとしている。
それぐらいさっきのことを考えていたということだ。



「あと、ケチャップ付いてる。」



無一郎の手が伸びてきて、次は口元を親指で拭われた。
そして、そのまま自分の口へと運んだ。
何と自然な動きなのか。



「お子ちゃま。」



クスッと子供っぽく笑った無一郎に、愛おしさが胸元に突き上げてきた。
ここに納豆があれば永遠にかき混ぜていただろうし、塩コショウがあれば永遠に振っていただろう。
この感情のぶつけどころが分からない。



『ど、どうせお子ちゃまだから…!』



視線を食べかけのハンバーグに落とし、パクパクと口に入れる。
すると、隣から「かわい。」と声が聞こえ、頬にキスをされた。
突然のことでビックリし、箸を落としてしまった。



『んーんんー!(何するの!)』

「何言ってるか分かりませーん。」



口の中にハンバーグが入っているので注意することができなかった。
そんな無一郎は平然とハンバーグを食べている。
彼は私の何枚も上手(うわて)だ…。

219.恋しくてたまらない→←217.五感を満たす 〜無一郎side〜



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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 , ふろふき大根   
作品ジャンル:恋愛
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ひろか - あーー!もーー!興奮が収まりません!ちょくちょく出てくる原作の台詞とかもう最高でした!刀鍛冶編の「おい、いい加減しろよ、クソ野郎が。」の台詞には赤面でした!刀鍛冶編で、私の中で、top3には入る台詞だったのでもーあーあーって語彙力がなくなりました。 (3月9日 0時) (レス) @page47 id: 57ea2d5713 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 海斗から助けた所がものすごくかっこよくてもっと無一郎の事好きになりました♥️ (5月8日 11時) (レス) @page44 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
もろん - 完結おめでとうございます!!(終わってほしくないよぉぉぉぉ)とっっっっっっってもオモシロかったです!! (2021年6月8日 14時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
むむいむい君 - 完結おめでとうございます。いやもうマジで無一郎最高すぎる終わらないでーー (2020年12月12日 2時) (レス) id: fa7814fbb8 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - 完結おめでとうございます!あの...また新しく無一郎くんの小説書いてもらえますか? (2020年11月21日 3時) (レス) id: 16e352d00b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月9日 19時

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