217.五感を満たす 〜無一郎side〜 ページ37
もう少しでAの胸が見え…___ザバッ…!
Aは俺に背中を向け、膝をギュッと抱えた。
浴槽に当たったお湯が跳ね返り、俺の袖を濡らした。
「大きい声出してごめん。
ちょっと出したくなって。」
よく分からないけど、何もないようで安心した。
だから、ハンバーグを作りに戻りたいのに体が動かない。
お風呂の中に広がるシャンプーやボディーソープの匂い。
Aが動く度に鳴る、チャプッ…というお湯の音。
そして、目の前に広がるAの綺麗なうなじ。
五感をAで満たすのに必要なのは、あと、触覚と味覚。
「……早く出てよ…。」
Aはこちらを見ないまま、ポツリと呟いた。
髪の毛をアップしているので、真っ赤な耳が全部見えている。
……かわいい。
『…大きい声出さないでね。』
「へっ…?
んやっ…!」
Aのうなじに吸い付くと、頭の芯が痺れるような声がお風呂に響いた。
Aは咄嗟に手で口を押さえて声を押さえるが、吸い付いたり舐めたりする度に、隙間から声が漏れていた。
『柔らか…。
あと、甘いね。』
「もっ…やめっ…。
声出ちゃうっ…。」
チラッと、真っ赤な横顔を見せてきた。
もー、そんな風に言ったりされたりしたら、もっとしたくなる。
れろっ…
「ひぃあっ…!
っ…バカ!!!」
ちょっと耳たぶを舐めただけなのに、Aの体がビクンッと跳ね、それからすぐにお湯が襲ってきた。
Aにかけられるお湯も悪くはないかな?
801人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひろか - あーー!もーー!興奮が収まりません!ちょくちょく出てくる原作の台詞とかもう最高でした!刀鍛冶編の「おい、いい加減しろよ、クソ野郎が。」の台詞には赤面でした!刀鍛冶編で、私の中で、top3には入る台詞だったのでもーあーあーって語彙力がなくなりました。 (3月9日 0時) (レス) @page47 id: 57ea2d5713 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 海斗から助けた所がものすごくかっこよくてもっと無一郎の事好きになりました♥️ (5月8日 11時) (レス) @page44 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
もろん - 完結おめでとうございます!!(終わってほしくないよぉぉぉぉ)とっっっっっっってもオモシロかったです!! (2021年6月8日 14時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
むむいむい君 - 完結おめでとうございます。いやもうマジで無一郎最高すぎる終わらないでーー (2020年12月12日 2時) (レス) id: fa7814fbb8 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - 完結おめでとうございます!あの...また新しく無一郎くんの小説書いてもらえますか? (2020年11月21日 3時) (レス) id: 16e352d00b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月9日 19時