218.酸素不足 ページ38
『んっ!
んんーっ!』
炭治郎の胸をドンドンと叩いたが、彼は唇を離さない。
まずい…酸素が…。
ギュッと炭治郎の腕を力強く掴むと、さすがにおかしいと感じたのかやっと唇を離してくれた。
「どうした?」
優しくて甘い声で聞いてくれるが、それどころではない。
頭がクラクラする。
『さ…酸素が…。』
「ごっ、ごめん!!」
____________
「本当にごめん。
無理させた…。」
『もう大丈夫だから。
何かあったの?』
そう聞いて筑前煮の入ったタッパーを渡す。
炭治郎は優しいので、無理矢理あんなことをしてくるのには必ず理由がある。
だから聞いたのだが…。
「何もないぞ。
筑前煮ありがとうな。」
『それならいいんだけど。』
心配そうに微笑んでいる私の頭を優しく撫でてくれた。
「Aの言う通り、早く寝るな。
おやすみ。」
『うん、おやすみ。』
ドアがガチャッと閉まり、炭治郎の様子を振り返った。
疲れているだけかと思ったけど、やっぱり様子がおかしい。
何かあったに違いない。
でも、何も言ってくれなかったから、何もなかったのだろうか…。
特に、陽菜さん関連のことならすぐに言ってくれるだろうし…。
うーん…もやもやする。
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そらね - 正直言って陽菜ちゃん嫌いです。 (2020年11月15日 9時) (レス) id: 4fd123f034 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 朔夜さん!これからもたくさん素敵なお話を作ってください! (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
凪 - お話が面白すぎて……すごい……。(語彙力) 炭次郎の甘えてくるところがアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!たまらん!!!!!! (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 陽菜が炭治郎のこと好きなのはわかるけど、さすがにやりすぎぃ〜!炭治郎、夢主さん、がんばれ〜!!そしてそして!朔夜さんも頑張ってください! (2020年7月4日 0時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色(プロフ) - 朔夜さん» んーっ! (2020年6月8日 18時) (レス) id: 47360ddac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年6月3日 20時