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「………着替えた」
「ムスッとした声色ですね。で、どうですか？ 肌ざわりなどは…」
「最高だよ馬鹿が」
「それは良かったですね」
さすがに猫耳は付けなかった。
が、メイド服はしっかりと着ている。着たくなかった。今すぐにでも脱ぎ捨ててやりたいというのが本音だ。猫じゃらしはボロボロの状態で床に捨ててある。
「………にゃーん」
「……………ふっ…」
「嘲笑やめい」
一応、フリルまみれのスカートの裾を両手でつまみ、足先揃えてペコリとお辞儀をして見せる。まあまあ様になっていたのが事実だしテレンスの本音なのだが、それを言ったら殴られるだろう。
「…………なに」
「もう少し恥じらいが欲しいです」
「なるほど極刑」
……いや万策尽きたんだが？
これでも興奮しないとか何をどうしろというんだ。もう一生コイツと一緒とか嫌なんだが。墓場が豆腐野郎とか最悪なんだが。てか早く出たいんだが。
もう吹っ切れた。
もう一度彼の顔を下から覗き込むように見て(俗に言う上目遣い)、猫耳カチューシャは箱の中なので両手を頭の上に乗せて猫のジェスチャーをする。これが限界なんだよ私には。てか何で私がこんな恥ずかしいことを…！！！
「……ごっ…ご主人……ざま…」
少々自分が棄てきれなかったが私にしてはよくやった。
もう濁音になって「ご主人ザマァ」とかいう新手のＳっぽくなったが許せ。許してくれ。
はあ〜…とテレンスがため息をつく。うっさいな忘れてくれ。んな反応されたら恥が倍増じゃあないか馬鹿。あほ。記憶をレーザー光線で脳ミソ焼いて消去してしまいたい。
「……あのですね、私はその程度で興奮するほど低俗では…」
その時。
─────ガチャリ
と扉の音。
ドアに向けてた視線をゆっくりとテレンスの瞳に移せば分かりやすく逸らされる。おい、ちょっと待てやテメェ……。
「……変態野郎」
「…不可抗力です」
「……」
無言で着替えを持ってドアへ向かう。
本当はこの場で着替えてから出ようと思ったが一秒だっていたくない。
「……可愛かった、ですよ」
「………あっそ」
出る間際に言われる。
…彼の鼓膜は、さんきゅ、という小さすぎる呟きをキャッチしなかったらしい。
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結兎亜(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストで、ジョニィの…軽めに、「ハグしないと出られない部屋」、お願いしますっ！ (2022年12月4日 18時) (
レス) id: 7bda5675bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり - 天才羨ましい、、そっか···神ってマジでいるんだ··· (2022年12月4日 15時) (レス) @page41 id: 7a9a52b587 (このIDを非表示/違反報告)
スズメ(プロフ) - 作者さんの短編とても面白いです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))作者さんのほかの小説が読んでみたくて。処刑少女と××という小説を読んでみたいのですが、もしよろしければパスワードを教えて頂けませんか。 (2022年11月26日 10時) (レス) id: e3bb4f0ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイキ(プロフ) - 更新お疲れ様です！いつも楽しく読ませてもらってます！あと腐の短編集めちゃくちゃ読みたいです… (2022年11月21日 6時) (レス) @page39 id: 0694030e7d (このIDを非表示/違反報告)
森(プロフ) - うおおお!?めっちゃ面白いです!!単純明快大ピンチ…な、なんか頭に電柱が駆け巡るんですが… (2022年10月24日 21時) (レス) @page30 id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どりこく x他2人 | 作成日時：2022年9月11日 10時
