オーケー無理です。壱。【ジョジョ】【○○しないと出られない部屋】

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　「リール」
　「ルーレット」
　「トリコロール」
　「…ルーマニア」
　「アイドル」
　「………ルール」
　「ルノワール」


　「嫌がらせ？」

　「エッ何のこと？」



　謎にしりとりをして時間を潰す。
　辛すぎる体勢にもまあ、慣れた。ジャイロが上にいる時より(絵面などの問題で)相当マシだし、鍛えられると思えば苦ではない。いや嘘。苦ではある。



　タイマーを見ると、残り五分だった。



　「いやー、この部屋は誰の能力なんだろうな」

　「……ここに閉じ込められる人って何なんですか？中二病集団ですか？」

　「中二病が何なのか知らねーけど…違うと思うぜ」



　てかアンタ、どんくらい閉じ込められてんだ…？って声は無視しておいた。答えたくない。思い出したくない。てかもう閉じ込められたくない。



　残り三分。
　十分なんて案外短いものだ。



　帰ったら漫画よも…と思っていたら、つい浮かんだ疑問が口から零れ落ちてしまった。空気を凍り付かせる、絶対に聞かないほうがいい、そんな質問をしてしまったのだ。この間読んだ漫画が原因。弟から借りたヤツ。弟死ね(理不尽)。



　「……ジャイロって、童貞？」

　「…………は？」

　「あっ」



　口元を押さえても時は戻らない。


　なんでこんな質問をしてしまったのだ。
　よりによって何故ジャイロなのだ。
　というか私は誰に閉じ込められているのだ。
　そもそもなんで生きているんだ……


　世界の真理に到達しそうだったのでやめておこう。
　ひとまず私が悪いのと、現状がヤバいとだけ分かる。



　「……いや、口が滑ったー……」

　「…………どっちだと思う？」

　「は？」



　ニヤニヤしながら楽しそうに逆質問された。質問に質問で返すなと言ってやりたい。


　え、どっちに見える…？
　……顔は良いし、まあ一人や二人、経験してそうだけれども…案外ピュアだったりするのだろうか。…いや本気で分かんない。てかこいつの色恋沙汰とか知らなくていい。



　「……未経験…？」

　「………ふ〜ん」



　え、ふ〜ん…正解なのか？
　いや不正解でもいいけれど別に。


　固まっていたら、するりと彼の手が顎の下に伸びてきた。反射的に払いのけようとしたが、あいにく両手は塞がっているというか使えない。部屋狭い。なんで。




　「…………どっちだろうなァ〜」




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ジャイロって患者に手ェ出してたくね…？
って思った画面の前の君！！ ごめん忘れてた！！

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