オーケー無理です。壱。【ジョジョ】【○○しないと出られない部屋】

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　詰問されまくりましたよ、ええ。


　一通り部屋について説明した。今回のお題は恋バナだ。と、「？」と首を傾げられる。…まあ恋愛についての雑談みたいなものですと言えば納得してくれた。拘束を解くのかと思ったが違うらしい。いや早よ離せやボケ。



　「では、お名前は？」

　「…何故、名乗る必要が？」

　「いや、なんて呼んだらいいのか分かんないですし…」

　「……」



　少し悩むような仕草をしたが、案外簡単に教えてくれた。



　「ホットパンツだ」

　「……ワンモア」

　「お前の耳は飾りか？」



　ホットパンツ、の6文字がグルグルと回りまくる。
　……いや、どーしても服の方を想像してしまうのだ。こればっかりは不可抗力だろう。

　キリッとした真面目な顔を作り、ダメ元で聞いてみた。



　「パンティーさんって呼んでいいですか？」

　「よし、処す」

　「嘘ですッごめんなさいッッ」



　冗談が通じないらしい。

　あなた以外にもジャイロとかと閉じ込められましたよと言えば、驚いたように目を見開く。どうやら知り合いらしい。この閉じ込められる人たちの世界観が本当に分からない……別世界の人のように思えてしまう。



　「…彼らと何をしたんだ？」

　「それは…言いたくないッス」

　「そうか」



　ちょっと思い出したくないので…と言っておいた。
　どんなふうに思ってるのかな〜なんて軽く気になって、控えめに聞いてみる。



　「どういう印象で？」

　「……そう、だな…ジャイロは良いやつだと思う。ジョニィも…」

　「…そっすか……」



　…大嫌いか大好きか、極端に偏ってたら反応しやすかったのだが、丁度真ん中を突かれてしまった。へぇ〜とありがちな相槌しか打てない。キレないかと恐れつつ、またもダメ元で質問してみた。



　「…もし女だったら、た、タイプの人は誰ですか？ なんて……」

　「！ ……まあ、命令なら仕方がない」



　ホットパンツが考え込む。
　確かに、これはかなりの難問かも知れない。ってか、お題が恋バナなんだし、言わざるを得ない状況なんだけど。



　「……ディエゴ、だろうか」

　「え゛ッ！？」



　驚きを隠せない。え、アイツ…？ あの……？ えぇ……？


　…とか思っていたら扉が開いた。



　「さようなら。また会わないよう願おう」

　「ちょ、スプレー……」

　「既に解除済みだ」



　Aを取り残して、足早に部屋を去ったホットパンツであった。




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