ウソから始める恋につき、 【及川 徹】

帰り道で、塩キャラメル。 ページ8

及川side.



初日の初々しいAちゃんはどこに行っ普通のたんだろう。もう顔を真っ赤にすることもない。...たまにはいいよね？付き合ってるんだし。



「塩キャラメルたべよ...」

「ちょっと貸して。食べさせてあげる」



キョトンとするAちゃんを横目に見ながら塩キャラメルの銀紙をはがす。そして口に入れた。



「食べるんだったら回りくどい言い方しないでっ...て、んっ...」



口移しで食べさせた。それから数秒間キスをした。



「んっ...と、るっ...しゃ...やみぇっ...」

「かわい...」



Aちゃんが背中をドンドン叩くので離した。



「ふはっ...ふー...。徹さんっ！塩キャラメル味わえなかったじゃないですかっ！」

「そこっ！？ってか敬語」



Aちゃんはあまりにも平然としていたから、彼氏がいたことあるのかもと思った。



「彼氏、いたことあるの？」

「あると思います？無いですよ？」

「じゃあファースト？」

「...残念ながら何回目かもわかりません...」

「え！？誰と！？てか及川さんが知ってる人！？」

「多分合宿で会うから」



誰だろう。ていうかAちゃん、キスした後、色気もへったくれもなかったよね。もうちょっとあってもいいんじゃないかな！？

帰り道の、塩キャラメル。→←中学時代の、経験。

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