ウソから始める恋につき、 【及川 徹】

その気持ちに、気がつく時。 ページ37

Aside.



また、徹さんが校門前で女子に愛想を振りまきまくっていた。


「及川さーん！キャー！！」


「はいはーい！みんな大好き、及川さんだよー！」


いつものように横を通り過ぎようとしたけど、できない。


「ねぇ、徹ー。彼女もう別れたんでしょ？私と付き合わない？」


その言葉に身体が反応して、気付けば遅かった。


「ま、まだ別れてないですっ...！！だから、私の徹には、そういうこと、言わないでくださいっ...！」


気がつく時にはすでにその子の前に立ちはだかって、こんな恥ずかしいことを言っていた。


「...えと。そういう訳なので...失礼し...」


「まぁ待ちなよ？Aちゃん！」


また、ぐいっと腕をひかれた。...本能が捕まったらヤバいって言ってる。


「わっ、たし...はっ...用がっ...ある、のでっ...」


「ん？なんて言った？まぁいいよね。じゃあ、本気告白、してもらおっか？」


ﾁｯ パワー5のゴリラのクセしてっ...。私の腕は震えているのに徹さんの腕が全然震えてないことにまた腹が立つ。


「徹さ...」


「あっれぇ〜？さっきは呼び捨てじゃなかったっけ？」


「うぅ...！と、徹っ...好き...だから付き合ってくださいっ...」


恥ずかしいからやめてもらいたい。周りの人見てんじゃん...。


「いいよ...って言ってあげたいけどその前に。牛若ちゃんとはどういう関係？」


「え？幼馴染だけど？」


「合宿の時告白してるの見た」


「あー。あれはやらされただけであって本心じゃないから」


「そうなんだ...。じゃあこれからもよろしくお願いします！」


「こちらこそ！」


完結...するとでも？まだまだ付き合ってもらいますよ！

若利ちゃんと、徹。→←百合の、気持ち。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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