ウソから始める恋につき、 【及川 徹】

若利ちゃんと、徹。 ページ38

Aside.



「ちょっと！？及川さんに内緒で牛若ちゃんとお家デートしてたってほんと！？」


朝から元気だなこの人。まだ日が出て10分位しか経ってないんですけど。おかげで頭が痛くなったよ。


「...っていうかさ、そっちもやったんだからおあいこじゃない？」


そうだよ。徹だってやったじゃん。それを見て私もやったんだから。。


「う”っ...！じ、じゃあ俺らもやろ？幸い明日休みだしさ」


「んー。私はいいよ？家どっちにする？」


「じゃあ俺の家で」


「分かった。じゃあ1時位にそっち行くね！」


ばいばい、と言ったあと、こりゃごまかしたなー。とおもった。明らかにおかしかったし。


あ、若利ちゃんに好きな人できたって言わないと...。


「もしもし。若利ちゃん？」


「Aか。どうした？」


「えっと、好きな人ができたから、約束を無効にしてもらえないかと」


「...及川か。いいだろう」


「ありがとう！じゃあね！」


まさか当てられちゃうとは。まぁ付き合ってたし、分かるよね？


窓から白い鳥が見えた。


鳥はすぐに飛び去っていった。

徹の、家。→←その気持ちに、気がつく時。

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